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あるトラブル案件のテスト推進の顛末  第4回 : 人海戦術を支えた、ベテランエンジニアたちの個人技

■はじめに

前回、前々回と我々がテスト担当者、テスト管理者として行った取り組みについて取り上げてきた。


我々の取り組みは結果としては上手くいった。

しかし、全てが我々の思惑通りに進んだ訳ではなく、実際にテスト支援メンバーとして協力してくれた多くのエンジニアたちの個人技やアドバイスあってものだった。


今回は、テスト支援メンバー、中でもベテランエンジニアたちの個人技について取り上げることにする。


■ベテランエンジニアたちの個人技

今回の人海戦術は、延べ100名近くのエンジニアにテスト支援メンバーとして、テストの実施を行ってもらった。

その中には若手だけでなく、普段はプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとして活躍しているベテランエンジニアたちも多かった。

彼らにテストを実施して頂くのは非常に贅沢なものであり、その随所にベテランならではの個人技がちりばめられていた。



飯田秀樹/福良智明
株式会社オープンストリーム(http://www.opst.co.jp/)において、テスト推進チームとしてプロジェクトに従事。品質向上とプロジェクト事故撲滅のため何ができるか日々奮闘中
■不明確な設計書からのテスト仕様書作成

今回のプロジェクトの問題の1つとして、詳細な設計書がないことがあげられる。

(詳細は「第1回:トラブル案件に認定、その時なにがおきていたのか」参照)

詳細な設計書があり、そこからテスト仕様書を作成することは比較的容易ではある。

しかし、仕様が不明確な状況で、テスト仕様書を作成することは非常に難しい。

システムがどのように振る舞うことが仕様であるのかを、開発メンバーへヒアリングを行ったり、場合によってはソースコードから読み取っていったりしなければならない。

これを文面通りに行っていたのでは、多忙な開発メンバーのスケジュール調整や膨大なソースコードの読解などで非常に時間がかかってしまう。

ここで見せてくれた技が”設計視点からのテスト仕様書作成”だ。


-設計視点でのテスト仕様書作成

ベテランエンジニアたちは、自身がこれまで設計してきた経験から、”自分だったらこのように設計する” または ”このような機能ではこう振る舞うべきだ” という”あたり”をつけ、そこから開発者へヒアリングを行ったり、ソースコードの調査を行ったりしていた。

このやり方の優れたところは2つある。

1つ目は・・・

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