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書評「プロセス改善ナビゲーションガイド ~なぜなに編~」

情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター (編集) , オーム社

マネジメント

概要

「プロセス改善とは何か」「なぜプロセス改善をしなければならないのか」「まず何をすればいいのか」。
プロセス改善の目的、全体像、実施の際の留意点をわかりやすくコンパクトにまとめる。初めてプロセス改善にと組むことになった人、プロセス改善について予備知識ゼロから学びたい、という人に最適の一冊。

本書の使い方

第1章~第2章:プロセス改善の目的と概要を知ることができる。初学者はまずここを通読することを勧める。
第3章:具体的にプロセス改善に着手する上での注意点を学ぶことが出来る。初めてプロセス改善に取り組む人、すでに取り組んでいる人が、実施の際のチェックリスト、ガイドラインとして活用できる。

何を学べるか

第1章 なぜプロセス改善か
「なぜ、プロセス改善を行うのか?」プロセス改善の意義と目的を、初心者向けにわかりやすく説明する。ソフトウェア開発におけるプロセスの現状を紹介し、プロセスを持つ組織と持たない組織ではどのような違いがあるのかを説明する。そのうえでソフトウェアプロセスを改善するためには、何をすればよいのか、どこから着手すればいいのか、プロセス改善を行えばどのような効果があるのか、を解説する。

第2章 プロセス改善の姿・形
1章で、意義と目的を解説した。本章では、プロセス改善の概観を説明する。 PDCAで知られる「改善サイクルを回す」考え方。プロセス改善において必要な「管理」と「実施技術」の手法・ツールをわかりやすく紹介する。 その上で、プロセス改善の様々なアプローチのかたちを紹介する。「事業目的の達成」から考えるプロセス改善の考え方、複数の業者にまたがる開発プロセスを改善する「サプライチェーン」の考え方、モデルベース改善や、アジャイルプロセスなどを紹介する。

第3章 プロセス改善の留意点と実施体制
本章では、具体的にプロセス改善を行う上で留意すべきポイントを説明する。 開発プロセスでは「プロセス・技術・人」の3要素のバランス、チーム運営の重要性であること説明する。その上で、プロセス改善推進の勘所を、「8つの知恵」として事例を交えて解説する。加えてプロセス改善に関係する各関係者(ステークホルダー)の立場をどう考えるか、成果を出すための改善プログラムの立て方、などを説明する。