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Windows 10のサポート終了は2025年10月14日!終了前に検討すべき3つの選択肢

最終更新日時:2023.04.28 (公開日:2023.03.24)
Windows 10のサポート終了は2025年10月14日!終了前に検討すべき3つの選択肢

パソコンを使った業務を行う上で、Windows 10を利用している職場は業種を問わず多いと思います。一方、Windows 11への移行が徐々に進む中で、Windows 10を使い続けることに不安がある人もいるのではないでしょうか。

最近では、2023年1月にWindows 8.1の延長サポートが終了を迎えました。後継OSであるWindows 10についても、2020年10月13日時点でメインストリームサポートが終了しています。来たるべきWindows 10の延長サポート終了に備えて、事前に対策することが大切です。

本記事では、Windows 10のサポート終了日や、サポート終了後も使い続けるリスクサポート終了に備えて検討しておくべき3つ選択肢をご紹介します。

もくじ
  1. Windows 10のサポート終了はいつ?
  2. Windows 10をサポート終了後も使い続けるリスク
  3. Windows 10のサポート終了前に検討すべき3つの選択肢
  4. まとめ:Windows 10のサポートが終了する前に対策を
  5. 参考:歴代Windows OS終了時期

1.Windows 10のサポート終了はいつ?

Windows 10に限らず、一般的なIT製品・サービスにはサポート期間が定められています。サポートが終了するとソフトウェアの更新が行われなくなるため、サポート期間を把握しておくことが大切です。まずはWindows 10のサポート終了に関する基本事項について解説します。

全体のサポート終了は2025年10月14日

Windows 10全体としては、2025年10月14日にサポート終了となります。言い換えれば、2025年10月14日を過ぎてからは、OSアップデートやパッチ適用は行われないということです。

サポート終了後もWindows 10を使い続けることは可能ですが、後述するリスクがあるため推奨しません。

なおWindows 10のサポート開始(リリース)は2015年であり、サポート期間は約10年となります。製品によってサポート期間は変わるものの、Windowsはおおよそ10年程度となるケースが多いため、参考程度に覚えておくと良いでしょう。

バージョンやエディションによってサポート終了日は異なる

Windows 10全体としては2025年10月14日にサポートが終了しますが、バージョンやエディションによってサポート終了日は異なるため注意が必要です。

Windows 10には、主に4つのエディションが存在します。いずれのエディションも、2025年10月14日が全体のサポート終了である点は変わりません。
しかし2023年4月時点の最新バージョン「22H2」に限って見れば、下表のようにエディションによりサポート終了日に約1年の差があります。

エディション

サポート終了日
(バージョン全体)

サポート終了日
(最新バージョン(22H2))

Home(家庭向け) 2025年10月14日 2024年5月14日
Pro(中小企業向け) 2025年10月14日 2024年5月14日
Enterprise(大企業向け) 2025年10月14日 2025年5月13日
Education(教育機関向け) 2025年10月14日 2025年5月13日


HomeやProは、バージョンごとのサポート期間がEnterpriseやEducationと比べて短い傾向にあります。また、22H2よりも古いバージョンの場合、サポート終了日は上記よりも早いです。職場や自分の使っているWindows 10パソコンのバージョンやエディションは必ず確認しましょう。

最新バージョン「22H2」が期間延長される可能性もある

Windows 10全体のサポート終了日は2025年10月14日ですが、EnterpriseやEducationの最新バージョンでのサポート終了は2025年5月13日となっており、全体よりも5か月以上早くサポートが終了します。

Windows公式サイトでは、「最低でも1バージョンは2025年10月14日までサポートを続ける」旨を明記しています。つまり、最新バージョンである「22H2」のサポート期間が延長されるか、より新しいバージョンがリリースされる可能性が高いでしょう。

サポート終了後のアップデートは手動操作が必要な場合がある

Windows 10では「Windows Update」によって、更新されたプログラムを自動でダウンロードすることが可能です。しかし、Windows 10のバージョンがすでにサポート終了していると、Windows Updateによる更新が利用できない場合があります。

この場合は、Microsoftの公式サイトにアクセスし、手動操作でアップデートすることになるでしょう。使っているWindows 10のバージョンが古い場合、サポートが終了する前にアップデートすることをおすすめします。

2.Windows 10をサポート終了後も使い続けるリスク

前述のとおり、サポートが終了した後でもWindows 10を使い続けることは可能ですが、リスクがあるため推奨しません。ここでは、Windows 10のサポート終了後も使い続ける3つのリスクについて解説します。

セキュリティリスクの上昇

サポートが終了したWindows 10を使い続けると、セキュリティリスクは上昇します。Windows 10に脆弱性が判明した場合でも、新しいセキュリティパッチを適用できなくなるためです。

サイバー攻撃を企てるハッカーは、コンピューターOSの脆弱性を探り、攻撃を試みます。仮にWindows 10で脆弱性が見つかっても、サポート期間中であれば迅速にセキュリティパッチが配布されるでしょう。しかし、サポート終了後ではこうした対策が行われず、未知の脆弱性に対応できません。

OS不具合が解消されない

サポート終了後のWindows 10では、セキュリティ上の脆弱性だけでなく、OS不具合も解消されません。Windows 10は、新機能追加やパフォーマンス改善などのアップデートが日々行われています。しかし、アップデートが行われる中で新たなOS不具合が生じるケースも少なくありません。

サポート期間内に見つかったOS不具合は、早期に修正される可能性が高いでしょう。しかし、サポート終了後に不具合が見つかっても修正は行われず、業務に支障をきたす恐れもあります。

周辺機器の動作トラブル

Windows 10のパソコンに接続する周辺機器、たとえばプリンターなどの動作トラブルを引き起こすケースもゼロではありません。OS固有の機能を用いる周辺機器だと、その動作はWindowsのバージョンに大きく依存します。周辺機器がWindows 11対応のアップデートを行った場合、古いWindows 10ではかみ合わない恐れがあります。

また、新しい電子機器が開発される際、往々にして最新のOSバージョンに対応させます。つまり、今後はWindows 11対応の製品が増えると考えられ、Windows 10非対応の製品も増えるでしょう。結果として、新製品を購入する際の選択肢も狭まることになります。

3.Windows 10のサポート終了前に検討すべき3つの選択肢

前述のように、サポートが終了したWindows 10を使い続けることには多くのリスクがあります。そのため、Windows 10のサポート終了に備えて早めに対応することが理想です。ここではビジネス向けに、Windows 10のサポート終了に備える3つの選択肢をご紹介します。

Windows 11へのアップデート

現在のパソコンを使い続けたい場合は、Windows 11にアップデートしましょう。Windows 10ユーザーは、2023年4月時点ではWindows 11に無料でアップデートすることが可能です。今後は有料化される可能性もゼロではないため、早めのアップデートをおすすめします。

主なアップデート方法は「Windows Updateによるアップデート」と「専用ソフトウェアによるアップデート」の2つです。Windows Updateの場合は、Windows 10の設定画面からWindows Updateに遷移し、「ダウンロードしてインストール」をクリックしてください。

専用ソフトウェアによるアップデートの場合は、「Windows 11インストールアシスタント」を用います。公式サイトからWindows 11インストールアシスタントをダウンロードしてインストールしましょう。インストール後にパソコンを再起動すれば、Windows 11へのアップデートが行われます。

パソコンの買い替え

Windows 11には、支障なく利用するための最低システム要件[3] があります。使っているパソコンのスペックを確認し、システム要件を満たしていなければ、買い替えを検討しましょう。システム要件を満たさないパソコンにはWindows 11をインストールできないため、注意が必要です。

パソコンのレンタル・リース

それほど長期間の利用を考えていない場合は、Windows 11パソコンのレンタル・リースも1つの選択肢です。契約内容にもよりますが、新しいWindows 11パソコンを購入するよりもコストを抑えられるケースもあるでしょう。ただし企業側の所有物ではないため、機種や利用方法が制限される場合もあります。

まとめ:Windows 10のサポートが終了する前に対策を

Windows 10全体としては、2025年10月14日にサポート終了となります。
ただし、バージョンやエディションによっては全体より早期にサポートが終了するため、必ず確認しましょう。

サポート終了後にWindows 10を使い続けると、セキュリティリスク上昇はもちろん、周辺機器の動作トラブルなども考えられます。

Windows 10のサポート終了に備える選択肢は、主に以下の3つです。

  • Windows 11へのアップデート
  • パソコンの買い替え
  • レンタル・リース

サポート終了日までには期間があるため、過剰に急ぐ必要はありません。しかし、サポート終了後に動き出すのでは遅いため、できるだけ早めに対応しましょう。

参考:歴代Windows OS終了時期

今までのWindowsOSの終了時期に関しては以下の通りです。

提供開始日 メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日
Windows XP 2001年11月16日 2009年4月14日 2014年4月8日
Windows Vista 2007年1月25日 2012年4月10日 2017年4月11日
Windows 7 2009年10月22日 2015年1月13日 2020年1月14日
Windows 8 2012年10月30日 対象外 対象外
Windows 8.1 2013年11月13日 2018年1月9日 2023年1月10日
Windows 10 Home and Pro 2015年7月29日

2020年10月13日

2025年10月14日

Windows 11 Home and Pro (Version 22H2) 2021年10月4日 2024年10月8日 -

引用元:【Windows7 サポート終了済み】使い続けるとパソコンはどうなる?家にたとえてわかりやすく解説!

引用元:ご存じですか? OS にはサポート期限があります! - Microsoft atLife

執筆者:Qbook編集部

ライター

バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。