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ITニュース・ITトレンド 2024.09.30
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【2024年版】トレンドのプログラミング言語10選!最新動向を把握しよう

執筆: Qbook編集部

ライター

【2024年版】トレンドのプログラミング言語10選!最新動向を把握しよう

ソフトウェア開発に携わる上でプログラミング言語の理解は欠かせません。さらに、品質に関わるソフトウェアテストにおいても言語の理解は重要です。

なぜなら、ソフトウェアテストでは言語に適した「テストの実行環境の準備」や「テストツールの選定」が必要だからです。また、コード内部の動作確認や、テスト自動化実装の際はスクリプトを記述することもあります。

さらに、言語ごとの特性によるバグ等の問題も特定しやすいため、言語理解はとても重要になります。

今回は、トレンドのプログラミング言語を10個ピックアップして紹介します。どのプログラミング言語の習得を進めようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

さらに記事の後半では、ソフトウェア開発におけるプログラミング言語の選び方や学習方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

もくじ
  1. トレンドのプログラミング言語10選
    1. Python
    2. JavaScript
    3. Ruby
    4. Java
    5. C言語
    6. C#
    7. Rust
    8. Swift
    9. Kotlin
    10. Go言語
  2. 【開発分野別】おすすめプログラミング言語
  3. プログラミング言語を学ぶ方法
  4. まとめ

1. トレンドのプログラミング言語10選

「トレンド」という言葉は広く使われていますが、何をもって「トレンドの言語」とするかは解釈が分かれやすい部分です。

本記事では、「現在流行している言語」または「今後への期待感がある言語」をトレンドの言語と位置付けてピックアップしました。

  • Python
  • JavaScript
  • Ruby
  • Java
  • C言語
  • C#
  • Rust
  • Swift
  • Kotlin
  • Go言語

ここでは、10個のプログラミング言語について順番に解説します。

1-1 Python

「Python」は、1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏が生み出したプログラミング言語です。

シンプルな文法で効率的にプログラミングを進められるため、プログラミング初心者にも高い人気があります。

Pythonは、AI(人工知能)の開発に適したライブラリ(汎用的な機能を部品化したプログラム)やフレームワークが豊富です。そのため、AI開発でとくに需要が高く、AI時代の技術革新をリードする言語でもあります。

Webの2大要素として、フロントエンド(ユーザーが目にする表示部分)とバックエンド(アプリのデータ管理や制御を行う裏方部分)があります。このうちPythonは、Web開発向けのライブラリやフレームワークも多いため、Webのバックエンド開発で人気です。

1-2 JavaScript

「JavaScript」は1995年頃に登場した、Webページに動的な要素を持たせるプログラミング言語です。

Webページ上にポップアップ画面を表示したり、Webページの一部分をリアルタイムに更新したりできます。

JavaScriptはフロントエンドをカバーする言語であり、フロントエンド開発では基本的に必須です。そのため、世界中にあるWebサイト・Webアプリの多くにJavaScriptが採用されています。

1-3 Ruby

「Ruby」は、1993年に日本人のまつもとゆきひろ氏が生み出したプログラミング言語です。

シンプルな文法が多いため、プログラミング初心者でも学びやすく、日本語のWeb情報(公式ドキュメント含む)が豊富にあります。

また、「Ruby on Rails」と呼ばれる優秀なWeb開発向けのフレームワーク(アプリ開発用の枠組み)を使えるのも強みです。Ruby on Railsを使えば、短期間でWebアプリを開発できるため、Web系のスタートアップ企業を中心に今でも根強く採用されています。

なお、Rubyはバックエンドをカバーする言語であり、Webサーバー上でデータの取得やWebページの生成などを行います。Rubyを用いてWebアプリを開発する場合でも、基本的にフロントエンド側の開発にはJavaScriptを用います。

開発者である、まつもとゆきひろ氏のインタビューはこちらをご覧ください。

1-4 Java

「Java」は、1995年にSun Microsystems社(現在はOracle社に統合)が生み出したプログラミング言語です。

業務システム開発やAndroidスマホアプリ開発、組み込みシステム開発(電子機器の制御プログラム)など、幅広い開発分野で活用されています。

Javaは「JVM(Java仮想マシン)」と呼ばれる、独自の実行環境を用いることで、幅広いプラットフォームに対応できるのが特徴です。ライブラリやフレームワークが充実しており、安全性も高いため、開発規模を問わず多くの現場で根強く採用されています。

なお、JavaはJavaScriptと名前が似ていますが、両者はまったく異なる言語です。

1-5 C言語

「C言語」は、1972年にアメリカのAT&Tベル研究所が生み出したプログラミング言語です。

一般的な言語では難しい、ハードウェア(物理的な機器)の制御を行える強みがあります。たとえば、特定のデータ領域にアクセスし、ピンポイントにデータを読み書きすることが可能です。

また、コンパクトで速度性能が高いプログラムを作れるため、ハードウェアに制約のある電子機器の制御に適しています。歴史ある言語ながら定評があり、とくに組み込みシステム開発では今でも高需要です。

さらに、IoT(電子機器をインターネットに接続する技術)の開発をリードする言語としても注目されており、今後も普及が期待されます。

1-6 C#

「C#」は、2000年にMicrosoft社がリリースしたプログラミング言語です。

C言語や、その派生言語である「C++」の影響を強く受けており、文法も類似しています。不要なメモリ(データ領域)を自動で解放する「ガベージコレクション」など、プログラマーの負担を減らす仕組みが追加されています。

また、 Microsoft社が提供する優秀な開発環境「Visual Studio」による、手厚いサポートが受けられる点が強みです。同じくMicrosoft社製であるWindowsパソコン向けのアプリ開発では、根強い人気があります。また、人気のゲーム開発環境「Unity」でC#が使えることも大きく、ゲーム開発でも注目を集めています。

1-7 Rust

「Rust」は、2006~2010年頃に登場したプログラミング言語です。

当初はMozilla社の従業員が個人で開発していましたが、オープンソース化(コードが一般公開)され、現在では世界中の開発者が改良できるようになっています。

Rustは、高速でハードウェア制御に優れるC言語やC++の代替として期待されており、これらの言語に匹敵する速度性能を持ちながら、メモリ管理などの安全性が強化されているのが強みです。

まだC言語ほどの普及に至っていませんが、オープンソースの強みを活かし、組み込みシステム開発や業務システム開発においての普及が期待されています。

1-8 Swift

「Swift」は、2014年にApple社が一般リリースしたプログラミング言語です。

モダン(現代的)な言語といわれ、シンプルで無駄のないコードを書けます。iPhoneやMacBookといったApple社製品向けのアプリにおいて、公式の開発言語とされています。

Swiftは、Apple社が提供する優秀な開発環境「Xcode」による、手厚いサポートが強みです。iOSのスマホアプリ開発や、macOSのパソコンアプリ開発をリードしており、今後も高い需要が続くでしょう。Rustと同様にオープンソース化されており、今後もさらなる進化が期待されます。

1-9 Kotlin

「Kotlin」は、2011年にJetBrains社が生み出したプログラミング言語です。

Javaをベースに開発されましたが、よりモダンで簡潔なコードを書けるよう設計されています。そのため、Javaと互換性があり、Javaのコード資産をKotlinに適用することも可能です。

また、Google社が提供する優秀な開発環境「Android Studio」による、手厚いサポートもあり、2017年にはAndroidの公式開発言語としてKotlinを追加すると発表しました。そのため、Javaに代わるAndroidアプリ開発言語として存在感を強めつつあります。

1-10 Go言語

「Go言語」は、2009年にGoogle社が生み出したプログラミング言語です。

C言語の開発者が中心となり、C言語の優れた点を継承しつつ、モダンで簡潔なコードを書けるよう設計されました。「ポインタ」など、ハードウェア制御に有用な概念を受け継いでいます。

並列処理を手軽に実装できる点や、ネットワーク機能が充実している点も強みです。主にWebのバックエンド開発で採用されていますが、組み込みシステム開発でも採用されるケースが増えています。

さらに、Google社が自社のアプリ開発にGo言語を積極的に活用している点も、注目すべきポイントです。

2. 【開発分野別】おすすめプログラミング言語

プログラミング言語は数百種類以上も存在し、どれを選ぶか悩ましいところです。

ここでは、開発分野ごとにおすすめのプログラミング言語を一覧でご紹介します。

開発分野 おすすめ言語
Web開発

フロントエンド:JavaScript

バックエンド:JavaScript・Python ・Ruby・Java・Go言語

デスクトップアプリ開発

Windows:Java ・C言語・C#

Mac:Java ・Swift

スマホアプリ開発

iOS:Swift

Android:Java・Kotlin

AI・機械学習・ロボット開発 Python・Go言語
大規模開発 Java・Rust・C#

開発するシステムに適した言語を選び、学習を進めていきましょう。

3. プログラミング言語を学ぶ方法

プログラミング言語の習得にあたっては、学習方法の選択も重要です。

プログラミング言語を学ぶ方法を下記にまとめているので、自分に合った学習方法を選びましょう。

方法 概要
参考書 パソコンを使わず知識を吸収でき、1冊で体系的に学べる。ただし、パソコンで実践する際に不便。
Webサイト 実践学習と知識の吸収を1つのパソコンで効率的に行える。ただし、Webサイトによって品質や料金は変わる。
プログラミングスクール 講師からサポートを受けられるため挫折しにくい。ただし、独学と比べて多くのコストがかかる。

新しいプログラミング言語を試したいときに便利な言語ごとのプレイグラウンドについてこちらで紹介しています。ぜひご活用ください!

まとめ

今回はトレンドのプログラミング言語10選をご紹介しました。

  • Python
  • JavaScript
  • Ruby
  • Java
  • C言語
  • C#
  • Rust
  • Swift
  • Kotlin
  • Go言語

プログラミング言語の種類は多くありますが、トレンド性や利用分野、習得難易度は変わります。それぞれの特徴を把握し、自分に合ったプログラミング言語を選びましょう。

プログラミングスキルを身につけたい方は、今回の内容をぜひ参考にしてください。

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執筆: Qbook編集部

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バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。