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「『QA≠テスト』。QAエンジニアは開発プロセスの全てで 品質向上にコミットしてほしい」株式会社マネーフォワード 西條 広晃 氏

「『QA≠テスト』。QAエンジニアは開発プロセスの全てで 品質向上にコミットしてほしい」株式会社マネーフォワード 西條 広晃 氏
隣のQAに聞く

更新日:

2024.06.25
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執筆: 大木 晴一郎

ライター

様々な現場でQA業務に携わっている方々の「声」をお届けする『隣のQAに聞く!』。

個人向け・法人向けに金融系WEBサービスを数多くリリースしている株式会社マネーフォワード。家計簿アプリ 『マネーフォワード ME』やクラウド会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計』などで広く知られています。
日本のフィンテックをリードする同社では、どのようにQA組織が運営されているか、気になるエンジニアの方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、同社の西條 広晃さんにQAのミッションやQA組織を動かすポイントをお話しいただきました。

今回インタビューを受けてくださった方

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西條 広晃 氏

株式会社マネーフォワード CPO室 兼 経理財務プロダクト本部 QA推進部 副部長

SES関連会社に入社し開発者としてキャリアをスタート。テストチームにヘルプで入ったことがきっかけでテストやQAに触れ、興味を持ったことからテストエンジニアとしての活動に主軸を移した。その後、ネット証券会社でテストチームの管理など多様な経験を積んだ後、2018年、株式会社マネーフォワードにQAエンジニアとして参画。「QA≠テスト」の品質重視の観点から同社QAの要として活躍中。

もくじ
  1. 歴史的な流れのなかで、全社で統一した品質ノウハウの確立に動く
  2. リーダー間に認識のズレがあったらミッションはチームに浸透しない
  3. 開発プロセス全体をしっかり前に進めていくのがQAエンジニアの役割
  4. メンバーがお互いを補いあえる組織づくりを進めていきたい

1.歴史的な流れのなかで、全社で統一した品質ノウハウの確立に動く

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――日本を代表するフィンテック企業である株式会社マネーフォワードでは、現在、どんなQA体制を取っておられますか?

現在、当社には数十のプロダクトがあります。プロダクトごとに歴史があり、リリースからの期間も異なります。当社の歴史で見ると、2012年に家計簿アプリ『マネーフォワード ME』をリリースし、その翌年にクラウド 会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計』をリリースしました。まず、この2つのプロダクトが品質重視の観点に到っています。

つまり、リリースから6~7年たって機能追加がある程度進み、運用保守をしっかりする意識が強くなった時期にプロダクトごとにQAチームを作ってきました。逆にいえば、プロダクトを横断する形で全社的に品質保証をとりまとめる組織は存在していなかったのです。

それもあり、QAエンジニア同士でノウハウやナレッジをシェアし合い、同じ問題を別の場所で起こさないようにする横断的な繋がり、組織を作りたいという機運が社内で高まっていました。そこで、私が所属しているCPO室を中心に、プロダクトを横断した品質向上の取り組みを進めているところです。

――プロダクトのフェーズが違えば、QA課題もそれぞれ異なるため、別組織の方がやりやすい面があったのですね。

そう考えています。一例ですが、リリースから歴史がある『マネーフォワード クラウド会計』では、技術的負債を解消して品質改善を進めつつ、エンドユーザーに迷惑をかけず、気持ちよくご利用いただくことを意識して品質保証を推進する意識が強くなっています。

別の新しいプロダクトでは開発サイクルを早く回すことを優先し、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)とのバランスを見極めながらQAを進めているため、課題感は異なります。そういった歴史的な流れのなかで、現在、全社で統一した品質ノウハウを確立する取り組みを推進しています。

2.リーダー間に認識のズレがあったらミッションはチームに浸透しない

――御社QA部門ではどのようなミッションを掲げていますか?

方向性を揃えたいという想いがあったので、はじめにリーダー層で集まり、QAエンジニアのMISSION、VISION、VALUEを定めました。

MoneyForwardQAEngineerMVV.png

引用:MoneyForward Developers Blog より

当社QAエンジニアはこのMVVをベースに業務に取り組んでいます。そして、本部ごとにもMISSIONを設定して前進している状況です。

――MISSION、VISION、VALUEを達成するために工夫されたことはありますか?

まず、このMVVを作成するときに、リーダー全員で考えることを重視しました。リーダー間に認識のズレがあったらチームに浸透していかないと考えたからです。

当社の場合、本部ごとにQA組織が分かれていたこともあり、MISSION、VISION、VALUEを横断的に浸透させづらいのではないかという危惧もありました。そこでリーダー陣と協力して意識を浸透させていき、情報共有の機会を増やすことにしたのです。

私自身は日常業務のなかで、組織全体にユーザーフォーカスの気持ちを持って品質保証を進める教育、レクチャーをこまめに行うよう努めています。

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