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働き方・労働環境 2024.07.03
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ITエンジニアの「失敗談&リカバリー」座談会!失敗を糧にするための心構えとは?

執筆: Qbook編集部

ライター

ITエンジニアの「失敗談&リカバリー」座談会!失敗を糧にするための心構えとは?

できることなら、失敗せずに仕事を進めたい! そう考える新人エンジニアも多いでしょう。しかし、仕事をするうえで失敗はつきもの。

今回は、過去にさまざまな失敗をしたという4人の先輩エンジニアに話を伺います。

失敗をどう受け止め、どのようにリカバリーしてきたのでしょうか?

今回インタビューを受けてくださった方

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山田 太平 さん

バルテス株式会社 コングロマリット品質サービス事業部 マネージャー

入社10年目。新卒からバルテス一筋! 現在はマネージャーとして案件の管理・指導に力を入れている。

趣味の口笛では、なんと世界大会にも出場。

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宮北 裕子 さん

バルテス株式会社 Web・IoT品質サービス事業部 マネージャー

入社5年目。バルテスではマネージャーとして管理業務に従事している。趣味は利き酒と半身浴。親戚が新潟の酒造に勤めていたことからお酒が大好きになったそう。

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橋本 大輔 さん

バルテス・モバイルテクノロジー株式会社 開発部 リーダー

入社4年ほどで、業界歴は25年以上。黎明期からアプリ制作を続け、現在はリーダーとしてチームを引っ張る立場に。

趣味はバイク。夢はアメリカ大陸横断!

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高城 久嗣 さん

バルテス株式会社 Web・IoT品質サービス事業部 マネージャー

入社2年ほどで、業界歴は20年以上。この春からマネージャーに。趣味は20年近く続けているバンド活動。ドラムを担当している。

もくじ
  1. 新人時代に陥りがちな「わからないことがわからない」現象
  2. 日報を日記のように書いて失敗!
  3. 「迷惑をかけたくない!」との想いから勉強の虫に
  4. リーダーになって初の炎上案件......どう鎮火する?
  5. 失敗ではなく、「経験を積んだ」という意識を
  6. 失敗はしたほうがいい? しないほうがいい?
  7. まとめ

1.新人時代に陥りがちな「わからないことがわからない」現象

――お集まりいただきありがとうございます。あまり話したくないテーマかもしれませんが、今回は「失敗」について話していただきます。まずは、新人時代あるある、エンジニアあるあるな失敗について教えてください。

高城:新人に限らないのかもしれませんが、ファイル保存する前にExcelが落ちてしまうことですかね。自分も新人時代に経験してかなりのショックだったのですが、テストケースを作る際、2時間くらい経過したときに突然Excelが突然落ちてしまって......。

一同:あるある!

高城:これを機に定期的に保存する習慣が身についたり、今は自動保存機能があったりしますが、当時は焦りました......。

宮北:ローカルにあるファイルは、危険ですよね。自動保存機能が働くので、最近はクラウドにあるほうが安心かなと思っています。

山田:共有ファイルを複数人で触っていると、いつの間にかフォーマット自体を書き換えられていることってありません?

高城:間違って書き換えないように「読み取りファイル」にしておくのが予防策だろうね。

橋本:失敗ではないですが、エンジニアあるあるといえば、何時間も頭を悩ませていたことが帰りの電車で思いつくことが多くありますよね。あと数時間早ければ、現場で対処できたのに、と後悔することはあります。

高城:ありますね〜。新人時代の話に戻すと、人に聞けば一発でわかるのに、「自分だけがわからないこと」なのか、「全エンジニアがわからないことなのか」、その違いがわからなくなって聞くことを躊躇してしまうんですよね。

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――新人時代は、わからないことについて相談するハードルが高く感じる時がありますよね。

山田:「"わからないことがわからない"状態」になっているのかもしれません。聞いてしまえば楽ですが、聞いてよいことなのかが不安なのかもしれないです。一度「えいや!」と踏み出せば、何も怖くないのですが......。

高城:「聞くのが恥ずかしい」という思いもあるかもしれないよね。新人時代なんて右も左もわからないんだから、聞いちゃったほうがいい。わからないことを明確にするためにも、人に聞くのは大事ですね。

宮北:私は自分で調べることに重点を置いている人間なので、わからないことがあれば、まず調べる。昔話かもしれませんが、開発情報がネットにほとんど載っていなかった時代も経験しているので(笑)。書店に行って、分厚い本を読んでいましたよ。

橋本:懐かしいですね。ある程度経験していくと、自分で調べることも楽しくなるのですが、新人の頃は、調べてわかることなのか判断するのが難しい場合も。僕の場合は、何時間調べるかを決めておいて、時間が経ってもわからなければ人に聞くといったように、段階を踏むようにしていました。自分なりに考えてから聞くことが案外重要ではないでしょうか。

宮北:質問の仕方も大事ですよね。

橋本:そうそう。「どうすればいいですか?」より、「調べてみて〇〇と出てきたのですが、うまくいかなくて」と過程も含めてくれるほうがうれしいです。

2.日報を日記のように書いて失敗!

――続いて、皆さんが具体的にどんな失敗を経験し、リカバリーしてきたのか、お一人ずつ教えていただけますか?

山田:日報を初めて書くときに、日記のように書いてしまって注意をうけたことがあります。本日の業務については2〜3行のみで、あとはつらつらと「夕飯を何食べるのか?」といったことばかりを書いてしまっていたんです。

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山田:日報をどこか日記のようなものと思っており、長文を書かなければと意識した結果、失敗してしまいました。

――夕飯についてどんな内容を書いたのか気になります(笑)。その失敗から、どのようにリカバリーしたのでしょうか?

山田:以降、日報のフォーマットを作るようにしました。そもそも日報で伝えるべきことは何かを教えてもらい、項目ごとに合わせて書くように。新入社員にも反面教師として、日記のように書いてしまった自分の日報を紹介しているんです。今では良い思い出、いや、良いネタになっていますね。

3.「迷惑をかけたくない!」との想いから勉強の虫に

宮北:当社での話ではないのですが、以前、「未経験歓迎」の求人で、とある会社に入社したんです。当然ながら知識も経験もないにも関わらず、いきなり現場に配属されて、とても苦労しました......。

――大変ですね......。どのようにリカバリーしたのでしょうか?

宮北:とにかく聞いて覚えるしかなかったので、迷惑をかけていると感じながらも奮闘しました。でも、「これ以上迷惑をかけられない」「誰かの時間を奪ってはいけない」という想いから、とにかく自分で調べることに注力するように。これ以降、何度か転職を経験していますが、同じ経験はしたくないので、技術の勉強や資格の取得に力を入れるようになりました。

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――辛かった経験をバネにしているのですね。

宮北:当社は、「バルゼミ」と呼ばれる研修制度が充実しています。コロナ禍を機にオンラインでも受講できるようになり、より勉強しやすい環境が整ったのもあって、全講座制覇を目指すようになりました。

未経験のときの悔しさや、先輩に迷惑をかけている申し訳なさ、なかなか覚えられない情けなさ......、そんな想いが糧になったのかもしれません。現在は、毎年新設されるゼミを追加受講して、全講座制覇を維持しています(笑)。

高城:「バルゼミ」の全講座制覇を目指すのは、すごいですね。たしか100講座以上あったような......。

宮北:おすすめの講座がたくさんあります。事業部でも推奨講座を設けていますが、講座数がとても多いので、迷ったときは気軽に相談してください。

4.リーダーになって初の炎上案件......どう鎮火する?

橋本:リーダーになりたての頃の話ですが、納期に間に合わずお客様に迷惑をかけてしまったことがあります。

山田:炎上案件か......。

橋本:リーダーになって初めての案件だったので「任された」という気持ちを背負いこみすぎて、気合いが空回りしていたのかもしれません。お客様からの要望が当初の要件定義から大幅に追加されたにも関わらず、スケジュールを調整できないまま納期を迎えてしまいました......。

――......業務量とスケジュールのバランスの取り方は、永遠のテーマかもしれません。

橋本:要件が追加されたら、当然ながらスケジュールの調整が必要ですが、当時はなかなかうまく進められませんでした。結果、ギリギリで上長に相談して、他のプロジェクトに関わる皆さんにもヘルプしてもらいながら、なんとか鎮火させました。

宮北:私も徹夜して鎮火したことがあったなぁ......(遠い目)。

高城:炎上するとわかっている案件に入ることもありました。2度とやりたくないですが、当時は深夜に打ち合わせすることもありましたね......。

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――皆さん、数々の炎上案件を生き抜いてきたんですね。

橋本:炎上案件は辛い経験ですが、学べたことも大きいです。炎上しそうな気配を察知したら、できる限り早く上長に相談して、顧客とスケジュール調整することを心掛けるようになりました。この経験以降、大きな問題なく進めることができたので、失敗を学びに変えることができた実感もありますね。

5.失敗ではなく、「経験を積んだ」という意識を

高城:新人の頃の話なのですが、当時のリーダーからなんでもダメ出しをされていたんです。最初の頃は「確かにそうか」と納得する部分もあったのですが、ちょっと過剰で(笑)。とにかく完璧に仕上げようと、何重にもセルフチェックをした結果、最終的には何も言われなくなりました。今思えば、良い成長の機会だったのかもしれません。

――ポジティブですね! 失敗をきちんと糧にしているのが素晴らしいです。

高城:「失敗した」とへこむのではなく、「経験を積んだ」とポジティブに捉えたほうが良いのかもしれません。そうすれば、失敗を怖がらずに、トライできそうな気がします。全てを「経験を積んでいる」と考えれば糧にすることができるので、究極的には「失敗なんてない」と思ってもいいかもしれません。

橋本:同じ失敗は繰り返したくないですね。

宮北:私も二度と徹夜はしたくないですね(笑)。失敗の経験はネガティブに捉えてしまいがちですが、それを糧にできるか、黒歴史やトラウマのままにしてしまうかは自分次第ですからね。

6.失敗はしたほうがいい? しないほうがいい?

――できるだけ失敗は避けたいと考えてしまいますが、4人のお話を聞いていると「失敗するのもいいかな」なんて思ってしまいました(笑)。後輩たちにも、ご自身と同じ失敗をして経験してほしいと思いますか?

山田:わざわざ同じ失敗をしてほしくはないですが、失敗自体は経験してほしいかな。失敗すると、ものすごい負の感情が生まれて、記憶に刻まれるんです。そして、同じ失敗をしないように考えるようになる。誰かの失敗談を聞くのと、実際に失敗を経験するのとでは、成長への影響度が違うと思います。

高城:そもそもどんなに避けようとしても、絶対に失敗しないことは難しいですね。あえて同じ失敗を経験させる必要はないですが、誰しもいつか必ず通る道と考えて、失敗しても糧にしようと考えておくほうがいいでしょう。

橋本:そうですね、失敗なく先に進めるならそれに越したことはないですけど、いつかは失敗しますからね。大切なのは、失敗した時にそこで腐らないこと。

宮北:「人はミスするもの」と思っていて、大きな失敗になる前に報告してもらえる仕組み作りが大切だと感じています。ミスするのは仕方がありません。むしろ、指摘してもらえるのは新人のうちだから、素直に甘えてほしいかな。

L1130485.jpg失敗した際はこんなふうに苦悩した......? 山田さんに再現してもらいました

――最後に、皆さんの目標を教えてください。

山田:管理職として、より多くのメンバーと共に仕事をしていきたいです。そして、いろんな案件に関わって、もっと成長したいですね。

宮北:同僚から頼られて、お客様にも納得いただける提案ができる、そんな人になりたいですね。あと「バルゼミ」の講師も狙っています!

一同:おおお〜!

橋本:お互いが納得しながら進められれば、失敗を減らすことはできるので、常に足並みをそろえながら仕事することを大切にしたいですね。お客様に喜んでいただけるような価値の高い仕事を増やしていきたいです。

高城:後輩たちが教え合える文化を構築していきたいですね。1年目の子を2〜3年目の先輩がサポートして、その子が2〜3年目になったら、1年目の後輩を支えるようになる......そんな文化が当たり前になったら、全体的なレベルアップにつながりますね。

――本日はありがとうございました!

まとめ

  • 「わからない」ことは、臆せずに聞いてみよう。ただし、質問の仕方には工夫を
  • 上長への報告は簡潔に。報告として必要な要素を確認しフォーマット化してみよう
  • 失敗をネガティブに捉えすぎない。大切なのは「失敗をどう糧にするか」
  • 失敗は誰しも避けられない。むしろ大事になる前に報告することが大切

現在エンジニアとして活躍しながらチームを率いる4名も、新人の頃や入社したばかりの頃は様々な失敗を経験されていたことが分かりました。

ただし、その失敗を引きずらずに「経験を積んだ」と前向きに置き換えることで、同じ失敗を繰り返さない行動ができるようです。

また、今回お話を伺った4名だけではなく、Qbookにて実施した「【エンジニア対象】新人時代の失敗談アンケート調査」においても、「失敗することよりもその後の行動が大切」「失敗して多くのことを学んできた」「とにかく行動すれば、1/10の成功で十分」など、新人の失敗に対して許容する回答が多く寄せられました。

エンジニアとしてのキャリアをスタートさせたばかりの方は、ぜひ失敗を恐れず多くの経験を積まれていってください。

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執筆: Qbook編集部

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バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。