エンジニアが苦手と感じる仕事とは? その理由と好きな仕事を紹介【アンケート調査】

最終更新日時:2022.12.26 (公開日:2022.12.21)
エンジニアが苦手と感じる仕事とは? その理由と好きな仕事を紹介【アンケート調査】

人にはそれぞれ得意・不得意があり、それは仕事においても同じです。
例えば、コミュニケーションを取るのが得意な人もいれば、黙々と作業(事務作業など)をするのが得意な方もいらっしゃるかと思います。

もちろん、得意なことだけを出来ればよいのですが、仕事となると苦手な仕事を行わなければならないことも多いものです。

今回Qbookでは、エンジニアの方を対象に「どんな仕事が苦手・避けたいのか」「得意な仕事・やりたい仕事は何なのか」のアンケートを実施しました。
本記事ではその結果についてまとめてご紹介いたします。

もくじ
  1. エンジニアが苦手・やりたくないと感じてしまう仕事
  2. エンジニアが好き・得意と感じる仕事
  3. まとめ
  4. アンケート実施情報

1.エンジニアが苦手・やりたくないと感じてしまう仕事

それでは苦手と感じる仕事についての内容・理由と実際のアンケートコメントについて、いくつかピックアップして紹介していきます。

人とのコミュニケーションが辛い

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エンジニアはチームを組んで仕事をすることが多いため、様々なメンバーとコミュニケーションをとる必要があります。この、「人とのコミュニケーション」が苦手だと感じる方は多いようです。その理由としては、相手に情報や意図を正しく伝えられないときにストレスを感じてしまう、などがあります。

特に、顧客との対応について苦手意識を持っている方が多いように見受けられました。また、根性論で仕事を押し通そうとする方とのやり取りは、精神的にも疲弊してしまうみたいですね。関係者が同じ方向を向いて仕事をするのは、難しいものだなと感じました。

  • 人と話すことが苦手なため、会話が必要な仕事は苦手です。特にユーザー・取引先との会話は最も不得意です。(30代、IT・インターネット、システム開発)
  • 意識高い系の人たちとのコミュニケーションとそれに伴い発生するタスク(30代、サービス、プロジェクト管理)
  • 不具合や問題が出たら直せば良いでしょう、という技術者が多過ぎて、そういう人たちと一緒に仕事をすると、精神的に疲れる。(60代、メーカー、情報システム)
  • 別部署からの要求される全数テストや異常な短納期など、根性論が強いため会話が困難です。(30代、IT・インターネット、テスト・検証)
  • 部門のガードが固く、協力を引き出すことが大変である。 技術的な観点でなくたんなる部門長のわがままを懐柔するのは大変である。(60代、メーカー、プロジェクト管理)
  • 調整業務が苦手です。こちらの提案に中々乗ってくれません。運用保守は苦手です。いきなり職務が運用保守となり、前提知識がないまま業務を任されました。(30代、IT・インターネット、テスト・検証)

テストの実施、不具合の修正が苦手

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開発が好きだからエンジニアになったという方は多く見受けられた一方で、「テスト実施」については苦手意識を持っている方が相当数いました。時間がかかってしまうのと、面倒くさいから、という理由が大半を占めていました。生産性の面でも精神衛生の面でも、苦手な業務を無理にやりたくはないものですが、そうは問屋が卸さないんですよね。

テスト業務は単純作業が多い、地味で退屈な仕事、という大きく2つの理由があるようです。

また、不具合の修正についても「やりたくないな」と感じているエンジニアの方も多いようで、納期に追われている関係上、じっくり問題に向き合う時間が取れないことが原因のようです。

  • 考えない仕事が苦痛なので、テストの実行は嫌い。詳細設計ができた後のただコードを書くだけの時間もあまり好きではない。デバッグもどう直せば良いかが確定したあとはまったく興味がわかない。(40代、メーカー、運用・保守)
  • 眺めてるだけの仕事は嫌い。同じようなマス目をポチポチ埋めていくだけの作業はメンタルやられる。(40代、IT・インターネット、プロジェクト管理)
  • テストが嫌いで、できれば他社や他者に依頼します。とくに項目書に従って実施して結果を書くだけの部分。(40代、IT・インターネット、システム開発/インフラ構築)
  • 単調な作業が多いため。(40代、係長・係長職相当、プロジェクト管理)
  • トラブル対応はよいのですが,理由の無い不具合対応は好みません。(40代、インフラ・教育・官公庁、プロジェクト管理)
  • 今日中に修正が必要、といった差し迫った状況での修正が一番嫌い。再現確認し、じっくり解析してから修正に取り掛かりたい。(40代、IT・インターネット、プロジェクト管理)
  • バグの原因追及に苦労することがある。(60代、IT・インターネット、プロジェクト管理)

ルーティンワークはやりたくない

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日々の「ルーティンワーク」が苦手と感じる方も多いです。

開発会社にいるなら、2回以上やることがわかっているなら自動化したいと思ってしまうことでしょう。

慣れるまで大変な仕事でも、何年も経つと慣れてしまい「毎日同じことの繰り返しで面白くない」と感じてしまうようです。

ルーティンワークは、仕事で成長したいと考える人には苦痛でしかなく、仕事を辞めたいと感じてしまうケースもあります。

  • DBのユーザー管理など、まだ自動化できていないオペレーションを実施するのに抵抗を感じます。(20代、メーカー、インフラ構築)
  • 同じことの手作業がイヤです。その場合は効率的な手段を考えるようにします。(40代、IT・インターネット、研究開発)
  • 特に議題がないにも関わらず管理職のやってますアピールの為に開催される定例会議やその準備。形骸化してしまっている(40代、メーカー、システム開発)
  • 仕事はどのようなものでも自ら取り組むことで楽しくなるので、何も考えずに指示通りやっても全く楽しくありません。(60代、メーカー、人材育成)
  • 同じことを2回以上やるのは嫌です。2回以上やることがわかっているなら自動化します。(40代、IT・インターネット、テスト・検証)

社内外とのプレゼンや発表は緊張する

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「社内外でのプレゼンや発表」が緊張するからという理由でやりたくないと感じてしまう方も多くいました。

その場の雰囲気や不安感に呑まれて本来の力が発揮できないことや、顧客の意図をくみ取らなければいけないことが、苦手と感じる理由のようです。

  • 社内社外を問わずプレゼンは緊張するので苦手です。(50代、IT・インターネット、テスト・検証)
  • お客様への説明などは、現在の本業務の範囲内ではないため。(40代、IT・インターネット、テスト・検証)
  • 社内向けの報告や調整業務が嫌いです。本来の成果物以外の資料を作らされることもあるので。(40代、IT・インターネット、プロジェクト管理)
  • 不慣れなため顧客への対応・折衝が苦手です。(30代、メーカー、テスト・検証)
  • 人とコミュニケーションを取る、意図を汲み取ることが苦手なため、打ち合わせは苦手です。(30代、メーカー、テスト・検証)

報告書やドキュメントづくりが面倒

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中には「報告書やドキュメントづくり」が苦手という方もいました。

文書作成の時間は「どんな風に書けばいいのかわからない」と頭を悩ませる人が多いでしょう。
中には、一度限りの会議のためになぜそこまで時間をかけるのか理解に苦しむ、といった声も見受けられました。

ベテラン社員になっても、苦手なものは苦手なんです。

  • その場限りのための報告書作りが嫌いです。なぜ1度の会議のためにそこまで時間をかけるのかと。(40代、IT・インターネット、システム開発)
  • 外部向けの文書作成などは表現に頭を悩ませるため苦手です。(40代、IT・インターネット、テスト・検証)
  • 設計書作成が苦手。(40代、メーカー、システム開発)
  • 生産性のない内部向けの説明資料作成。(30代、IT・インターネット、システム開発)
  • 文書作成が苦手なので、報告書作成が嫌いです。(50代、流通・小売り・サービス、運用・保守)

「なんで自分が?」他人の尻拭い

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「なんで自分が人の尻拭いをして残業しなければならないんだ!?」このような経験をした方も多いのではないでしょうか。

同僚や後輩のフォローをさせられていることに悩む人は多いでしょう。そんな嘆きの声を紹介します。

  • 企画した製品・サービスについて営業担当者が業務を放棄し、開発者なのにダブルワークになる時が利益相反状態になります。業務効率が低下するので好みません。(40代、メーカー、システム企画・要件定義)
  • 他メンバーのチョンボにより報告書を出さなければならないこと。本人に何の罪の意識もない場合(60代、IT・インターネット、システム企画・要件定義)
  • 納得できない仕事をすること。実務経験の少ない頭でっかちのベンダーやPMO配下の仕事は嫌い。やはり、直請けでシステム構築をしたい。(60代、メーカー、品質管理・教育)

全体結果:「苦手・やりたくない」と感じる仕事

エンジニアの方に「苦手・やりたくない」と感じる仕事について全体の結果については、以下のようになりました。

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2.エンジニアが好き・得意と感じる仕事

エンジニアが嫌いな仕事についてご紹介しましたが、反対に好きな仕事はどういった業務なのでしょうか?

好きな仕事のアンケート結果もご紹介しますので、早速見ていきましょう。

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最も多く選ばれたのが「コーディング・プログラミング」です。この結果から開発が好きな人が圧倒的に多いことがわかります。

次に多かったのが「要件定義/要求分析」です。
開発するシステムにどんな機能が必要か、何に注意しておくべきか、といったことを決めていくことに面白みを感じる方が多いようでした。

その次に多かったのが「テスト」です。
Qbookをご覧頂いている方はテストに関する関心が高い方が多いようで、苦手と感じる方もいる一方で、開発とつながりがあるテストを好きだと感じる方も多いようです。

続いて「プロジェクト管理」、「不具合の修正」、「顧客への対応・折衝」となります。

好きな仕事の理由についても見ていきましょう。

  • 動くプログラムが出来上がっていく過程を味わえる仕事が好きです。(40代、IT・インターネット、コンサルティング)
  • テストの項目を網羅性を考えながら抽出することに楽しみを感じます。コーディングは思った通りに動かなかったコードの原因を究明したときの達成感やぼやっとした要求が徐々に自分の手で形になっているところが好きです。(40代、一般社員、システム開発)
  • 何かを作ること、自分が作ったものが思ったように動いたときの喜び。(60代、IT・インターネット、システム企画・要件定義)
  • 無駄のない、綺麗な、不具合のない、低コスト、自動化され、再現性のある状態にすること。楽ができる状態になっていて余裕な時間が生まれ、自身も成果も磨き上げられること(40代、課長・課長職相当、プロジェクト管理)
  • 新たに開発されたソフトを見る世の中で最初の人間となるので、ワクワクしながら業務に取り組むことができるため。(30代、メーカー、テスト・検証)
  • ルーティンワークが好きですが、ただやるだけでなく、いかに効率よく自動化できないか考えることも好きです。(40代、IT・インターネット、テスト・検証)
  • ユーザーの要望や要求を汲み取り、要件に落とし込む工程にやりがいを感じるため好きです。(20代、IT・インターネット、コンサルティング)

まとめ

今回のアンケートでは、エンジニアの方が、苦手・やりたくないと感じている仕事と、好きだと感じている仕事について調査しました。

苦手な仕事には「日々のルーティンワーク」や「ユーザー・取引先との会話・プレゼン」「社内向けの報告書の作成」などが挙げられ、エンジニアの方が苦手な仕事と向き合いながらも、日々業務にあたっていることが伝わったかと思います。

一方、好きな仕事についてのアンケートでは「自分が作ったものが思ったように動いた時がうれしい」「ぼんやりした要求が徐々に自分の手で形になるのが楽しい」「再現性のある状態になることで自身も磨き上げられる」など、開発に達成感を感じながら仕事をされていることが分かりました。

日々の業務の中では、苦手な仕事もやらなければいけないこともありますが、自分の技術を極めることに興味を持っている方なら、エンジニアはピッタリの仕事ではないでしょうか?
今後エンジニアを目指す方は、是非参考にしてみてください。

アンケート実施情報

  • アンケート名:エンジニア業務に関するアンケート調査
  • 取得時期:2022年8月 ・回答者人数:161名(複数回答あり)
  • アンケート回答者:Qbook登録者

アンケートにご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

執筆者:Qbook編集部

ライター

バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。