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アンケート 2024.02.21
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2024年に来る技術革新・トレンドとは?アンケート調査結果まとめ

執筆: Qbook編集部

ライター

2024年に来る技術革新・トレンドとは?アンケート調査結果まとめ

Qbookでは、ITに関わるお仕事をされている方を対象に、2024年に話題になりそうな技術革新についてのアンケート調査を実施いたしました。

昨年を振り返ってみると、海外では戦争や紛争が起きたほか、日本国内においても急激な物価高が進むなど、我々の生活に近い所で変化の大きい一年でした。

2024年のIT業界は、一体どんな技術革新が待っているのでしょうか。IT関連のお仕事をされている方にアンケートを取り、調査結果としてまとめました。

なお本結果をまとめた資料については下記からダウンロード可能です。

調査方法    :「Qbook」でのWEBアンケート

調査対象者   :IT関連のお仕事をされている方

調査機関    :バルテス・ホールディングス株式会社

有効回答数   :101名

調査日     :2024年1月19日~2024年2月4日

ダウンロード  :https://www.qbook.jp/download/1808/

もくじ
  1. 2024年に来る技術革新とは?調査結果
    1. 最も多かった回答は昨年から話題の「生成AI」
    2. レベル4が解禁された「自動運転」
    3. 「メタバース/VR/XR」・「ロボット技術」にも注目が集まる
    4. その他の意見
  2. 2024年にはIT業界に何が起こる?
    1. AI関連でまだまだ何か起きそう・・・
    2. 人材不足解消のための技術革新が進む
    3. IT業界や開発工程での変化
    4. その他の回答
  3. まとめ

1.2024年に来る技術革新とは?調査結果

2024年に話題になりそうな技術革新・トレンド予想では以下の回答結果となりました。

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最も多かった回答が「生成AI」で78件。続いて、「自動運転」が37件、「メタバース/VR」・「ロボット技術」が20件、「医療IT」が19件、「宇宙ビジネス/衛星通信」が15件、「情報通信技術(6G、ほか)」が14件、「EV」・「ドローン技術」が12件と続きました。

次章から、回答の多かったキーワードと回答理由についてまとめてご紹介します。

1-1 最も多かった回答は昨年から話題の「生成AI」

昨年、「ChatGPT」や「Bard」などが話題となり、ビジネスに活用する事例や機会も増加しました。

短時間でデータを生成できるため、作業時間を短縮できるなどのメリットがある一方で、誤った情報が生成されてしまうリスクもあります。本物そっくりなフェイク画像やニュースなども話題となりました。今年も引き続き話題になるのではないかという予測をする方が多かったようです。

回答理由(一部抜粋)

・技術革新が目覚ましく、実業務で活用できるソリューションが多数見受けられるため

・生成AIを用いたフェイク動画がさらに発展して自走しそう

・2023年、ChatGPTの登場で急速にai関連ビジネスが登場した。初期1年間は定着する段階と考えられ、2024年から本格的なaiの時代になりそう

・生成AIは利用ハードルが下がり商業化につながる過渡期であると考えたため

1-2 レベル4が解禁された「自動運転」

2023年4月に、レベル4(特定条件下における完全自動運転)の自動運転システムを装備している車の運行(特定自動運行)の許可制度が始まりました。

それにより、2024年も自動運転がよりポピュラーになるのではないかという意見が集まりました。

回答理由(一部抜粋)

・実際に自動運転の車が公共タクシーとして試用されるというニュースを見たから

・自動車の目に当たる機能が大幅に向上し、レベル4が見えてくるのではないかと思う

・政府が2024年度に新東名高速道路に自動運転専用レーン設置すると発表したから

・人の運転による交通事故を減らせること、高齢者の免許返納促進に期待が持てることから。

1-3 「メタバース/VR/XR」・「ロボット技術」にも注目が集まる

様々な業界で数年前から話題となっているメタバース/VR/XRは、今年爆発的なヒットが出るのではないかという予想がありました。

また、ロボット技術については、より複雑な作業を行う産業ロボットの発展や実生活での活用が進むのではないかという予想が集まりました。

回答理由(一部抜粋)

・3Dによる地図(マップ)の自動生成が出来るのではないかと想定しています。

・メタバースはそろそろ爆発的なヒットが出ると思う。

・メタバースは商業向けに発展していくと感じたから

・ロボット技術は、研究開発の域を越えて、実社会での導入拡大が広がっており、そのなかで出てきた課題を基に、より具体的な技術革新が進むのではと思ったため。

・ロボットを用いてサプライチェーンの効率化が図られると考える。倉庫業界はAmazonの模倣をするのでは。

1-4 その他の意見

その他の意見については以下の通りです。

医療 ✕ IT

  • 高齢化が進み、ヘルスケアデータを基にAIがアドバイスをするなどの需要がありそうだから
  • 生成AIによる顧客/対応が早くなり、医療施設のIT DXがますます早く進むと思う
  • 医療×ITは色々な分野で進んでいるが、リモート診断関連の発展があると思う

宇宙ビジネス/衛星通信

  • 日本の震災で衛星間のネットワークの必要性を実感した。
  • 宇宙ビジネスはいろいろ技術が進歩しているので、そろそろ一般の人にも伝わるような「革新」が起きることを期待しています。
  • 未知の領域があり、可能性がたくさんありそう。比較的競合が少ないため、火が付くと早そう。

情報通信技術(6G、ほか)

  • 既に技術として6Gは出ていますが、一般スマホの6G化普及が来ると予想しています。
  • AI技術によるメガビッグデータ処理を必要としそうで、更なる革新が起こりそう

EV

  • 欧米に続いて日本でも消費者の関心が高まりつつあり、社会インフラ整備の進捗も含めて、今年は実感できるレベルの大きな変化があると予想。

ドローン技術

  • 映像の撮影だけでなく、部分的には配送などにも広がっていくなどするのではないかと思っています
  • 日本では法律で制限をかけていますが、他の国への物流配達や、ゲームや、映像等使用されているので、2024年も何か新しい用途が発見されるのではないでしょうか。楽しみにしています。
  • 災害対策への機運が高まるのではないかと

量子コンピューティング

  • スパコン、データセンター等の消費電力問題の解決を期待。
  • 量子コンピューティングは使用事例がどんどん出てくることを期待しています。

NFT/暗号通貨/ブロックチェーン

  • 日本発のブロックチェーン革命が期待できると何かで読んだことがあるから。
  • 新NISA開始によって投資に関心を持つ層が増加。そのうえで投資対象が広まるのではないかと考えます。

ガバメントクラウド

  • 生成AIを使った技術が発展し、行政含め利便性が向上していくと予想したため。

2.2024年にはIT業界に何が起こる?

今回のアンケートでは、話題になりそうなキーワードだけでなく、2024年IT業界でどのようなことが起こるかについても予想していただきました。

2-1 AI関連でまだまだ何か起きそう・・・

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  • AIによる技術革新。それに伴い、知的財産権や著作権、商標権などの方規則について大きな問題になると考える
  • 生成AI関連、特に創造性のある分野(小説、絵画、イラスト等)で対立が発生し、これまでフィクション等で考えられていた人間 x AIによるAI戦争ではなく、人間x人間のAI戦争ともいうべき論争が生じると考えます。
  • インターネットの真偽の情報がよりわかりづらくなるため調査や審査サービスが強くなってくると思います。

2-2 人材不足解消のための技術革新が進む

  • 人不足の部分をAIがかなりカバーするようになると予想します。結局人が忙しいことにはまだ変わりがないかも...
  • 少子高齢化による人手不足解消のため、システム自動化の促進
  • 人材不足を解消するためのソリューションがさまざまな業界から出てくると思っています。

2-3 IT業界や開発工程での変化

  • アジャイル化の促進により、ある意味丸投げ体質の大手SIerの存在価値が薄れる。結果、技術力のある現状下請け企業への直接発注が増加し、IT業界全体の構造が変化してくるのでは。
  • プログラムの作成効率があがり、人間がコーディングする率が激減する。それとともにテスト業界のメソッドもかなり変わると予想。
  • AIでのアドホックテストが出てくる/AIによるテスト設計で観点一例が出てくる
  • 力のないSES事業会社が減っていき、それに伴ってジュニアプログラマやエンジニア採用が減るのではないかと考えています。
  • ローコード(ノンプログラミング)が主流になる。

2-4 その他の回答

  • 優秀な人材の年俸インフレ。日系企業の新卒で年収1500万を出す企業が増えてくると思われる。
  • まだまだ2023年と大きくは変わらないと思う。
  • 「2025年の崖」を目前にして、大変忙しく、めちゃくちゃなことが起こりそうな気がします。

まとめ

今回は、IT業界に携わる方々に「2024年に話題になりそうな技術革新・トレンド」についてエンジニアの皆様に予想していただきました。

「生成AI」や「自動運転」など、昨年から話題だったものがさらに発展する、新しいシステム開発や法改正にも影響するのでは、という回答が多く見られました。

また、2024年1月に発生した能登半島地震などの災害から、「通信衛星」「ドローン技術」の発展に期待している方も多いようです。

2024年はまだ始まったばかりですが、「2025年の崖」に向かう1年でもあります。ビジネスだけでなく生活に関わるようなIT関連のニュースが増える年になるのではないでしょうか。

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執筆: Qbook編集部

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バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。