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あるトラブル案件のテスト推進の顛末  第5回 : 品質は担保できたのか? ~取り組みの効果~

■はじめに

第2回から第4回まで、あるトラブル案件において、リリースに耐え得る品質を確保する為に、我々が行った取り組みの内容について見てきた。

今回は、その取り組みの結果はどうだったのか、実際に目指す品質を確保することはできたのかということを見ていく。


■取り組みのおさらい

結果と効果をみていく前に、行った取り組みについておさらいをする。

今回我々が行った取り組みは、大きく

  ・テストの再実施
  ・支援体制の構築と運用

の2つである。

・テストの再実施

文字通りテスト工程のやり直しである。

リリースを直前に控えた状況においても、一向に収束しない不具合の状況をみて、テスト工程のやり直しを断行した。

それも、すでにあるテスト仕様書を元に再実行を行うのではなく、観点の見直しからテスト仕様書の作成、テスト実施まですべてをやり直した。

さらには、結合テスト後にテスト観点を追加し、追加テストまでも実施した。

※詳細は、第2回:テスト担当者としてなにをやったかを参照


飯田秀樹/福良智明
株式会社オープンストリーム(http://www.opst.co.jp/)において、テスト推進チームとしてプロジェクトに従事。品質向上とプロジェクト事故撲滅のため何ができるか日々奮闘中
・支援体制の構築と運用

こちらは、大規模なテストの再実施を行うにあたって、必要となるリソースを検討し、支援体制の構築を行った。

また、毎回違う顔ぶれの支援メンバー達が、スムーズにテストを実施できるようなプロセスを検討し、そのプロセスに従って運用を行った。

※詳細は、第3回:テスト管理者としてなにをやったかを参照


■取り組みの実績

まずは、テスト再実施の実績を数値で見てみる。

表1は、テストフェーズごとの実施したテストケース数と発見した不具合数、実施した日数をまとめたものである。

すでに結合テストまで完了しているシステムに対して、テストを再実施し、合計800にも及ぶ不具合を新たに検出することができた。

再実施でこれだけの不具合が検出できたということは、それだけ1回目のテストで検出漏れをしていたということなので、アプリケーションの品質だけでなく、テストの品質にも問題があったといえる。

体制とプロセスについても、各フェーズを短期間で完了させることが出来たという事実からも、結果は残せたのではないかと考える。

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