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隣のQAに聞く 2024.06.25
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「QAのミッションはサービスの安定稼働と更なる成長に寄与すること」株式会社ZOZO 嶋津 裕之 氏

執筆: Qbook編集部

ライター

「QAのミッションはサービスの安定稼働と更なる成長に寄与すること」株式会社ZOZO 嶋津 裕之 氏

様々な現場でQA業務に携わっている方々の「声」をお届けする『隣のQAに聞く!』。

ファッションEC「ZOZOTOWN」をはじめ、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」、ブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」などのサービスを展開している株式会社ZOZO。

2023年時点でアクティブ会員数が1000万人を超え、ファッションECをリードし続ける同社では、どのようにQA組織が運営されているか、気になるエンジニアの方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、同社の嶋津 裕之さんにQAのミッションやQA組織を動かすポイントをお話しいただきました。

今回インタビューを受けてくださった方

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嶋津 裕之 氏

株式会社ZOZO 品質管理本部 品質管理部 QA1ブロック 兼 自動化推進ブロック ブロック長

2014年より第三者検証会社にてさまざまなプロダクトのテストを経験後、2017年、株式会社ZOZOの品質管理部にQAエンジニアとして入社。主にZOZOTOWNアプリのQA業務を担当するQA1ブロックのブロック長として、要件・仕様を決める段階である上流工程から参画し品質向上に寄与する、クリエイティブなQA部門を目指す。また、今年5月から自動化推進ブロックのブロック長を兼任し、信頼度の高いリグレッションテストを継続的に実施するためのテスト自動化にも取り組む。

もくじ
  1. 社内にQAを浸透させる役割を担う
  2. 想像力を働かせる"クリエイティブなQA"であること
  3. さらなる効率化を目指してテスト自動化に取り組む
  4. インハウスのQAだからこそ発揮できる価値がある

1.社内にQAを浸透させる役割を担う

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――日本を代表するファッションECを運営する株式会社ZOZOでは、現在、どんなQA体制を取っておられますか?

現在、当社ではQAが4つのブロックで構成されており、品質管理部内で担当するプロダクトごとにチームがわかれ、私が所属するチームではZOZOTOWNアプリを担当しています。ZOZOではサービスの主要な機能については基本的には社内で開発され、必ずQAを通してからリリースされるようなフローになっています。ここ数年で、部署としてもより上流工程からQAが関わることにより不具合の発生を防ごうというアプローチに取り組んできました。テストの効率化に向けて温めてきた自動テストを実際の成果に繋げるようなアプローチにも取り組み始めています。

――いつ頃から現在のQA体制になったのでしょうか。

私が入社した2017年当時は、QA部署自体が設立されてまだ日が浅く、私が入社する少し前までは開発部門内で要件定義から開発、QAまでを一気通貫で担っていたと聞いています。サービスが拡大していく中で、QAに特化した専任部署ができたものの、まだ歴史が浅い状態でした。

そのため入社した当時は、QAが関わるフローや範囲がやや曖昧で、いかに組織として開発プロセスにQAを組み込んでいくかという基盤を整理するような活動からスタートしました。そのため、まずはQAを社内に浸透させる役割を生み出すことに注力していました。

たとえば、プロダクトやサービスの品質向上を目的としたテストの強化や、テストの勉強会やオンボーディングを通じた品質に対する意識レベルの向上、品質向上を目的とした課題発見の早期化などに関する取り組みをおこないました。

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執筆: Qbook編集部

ライター

バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。