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AI関連 2024.04.22
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GoogleのGeminiとは?chatGPTとの違いや料金・使い方を分かりやすく解説

執筆: Qbook編集部

ライター

GoogleのGeminiとは?chatGPTとの違いや料金・使い方を分かりやすく解説

近年、「ChatGPT」をはじめとする生成AIサービスが注目を集めており、新たなサービスが次々と登場しています。

なかでも「Gemini」の注目度が高まっていることをご存じでしょうか。Geminiは、Google社がリリースしている生成AIサービス「Bard」の後継サービスです。

今回はGeminiとは何か、基本からわかりやすく解説します。Geminiの使い方やChatGPTとの違いも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

もくじ
  1. GoogleのGeminiとは
    1. 「Bard」の後継サービス
    2. Geminiの料金
    3. Geminiの主なAIモデル
  2. Geminiを使用してできること
    1. 質問への回答
    2. 文章の作成・変換・添削
    3. アイデア出し
    4. プログラムの作成
  3. Geminiの特徴・ChatGPTとの違い
    1. マルチモーダルAI
    2. 最新情報にもとづき回答できる
    3. パラメータ数が多い
    4. Google製品との連携機能が充実している
  4. Geminiの使い方
    1. サービスページへのアクセス
    2. Googleアカウントでのログイン
    3. プロンプトの入力・送信
    4. Geminiからの回答
  5. まとめ

1.GoogleのGeminiとは

Geminiとは、Google社が2023年12月にリリースした生成AIサービスのことです。ChatGPTと同様に文章の生成に特化しており、プロンプト(指示文章)を送ることでAIが回答となる文章を生成してくれます。

Geminiは、ChatGPTにはない機能を搭載しており、昨今より注目度が高まっているサービスです。

ここからは、Geminiの歴史や料金など、を掘り下げて見ていきましょう。

1-1 「Bard」の後継サービス

Geminiは、Google社が2023年3月にリリースした生成AIサービス「Bard」の後継サービスです。

Bardでもプロンプトにもとづいた回答の生成が行えますが、Geminiはその上位版となります。搭載される「AIモデル」も、Bardから刷新されています。

AIモデルとは、AIが問題から答えを導き出す仕組みであり、生成AIサービスの性能に直結するものです。Google社は、Geminiを「最も高性能なAIモデル」としています。言及の通り、今後はGeminiが同社の主力生成AIサービスとなるでしょう。

1-2 Geminiの料金

Geminiは、無料版(Gemini)と有料版(Gemini Advanced)の2種類が提供されています。Gemini Advancedの料金は、月額2,900円(2024年4月時点)です。

有料版のGemini Advancedでは、より高性能なAIモデル「Gemini Ultra(後述)」を利用できます。

データ分析のような高度なタスクでは、より高いパフォーマンスを発揮するでしょう。無料版でも基本的な文章生成は可能なため、私生活での利用であれば十分役に立ちます。

1-3 Geminiの主なAIモデル

Geminiで利用できるAIモデルは複数あり、性能や利用環境・対象プランが異なります。

主なAIモデルは、「Gemini Nano」「Gemini Pro」「Gemini Ultra」の3つです。

AIモデル名 概要 利用環境・プラン
Gemini Nano 端末での利用に適したコンパクトなAIモデル Pixel 8 Pro搭載
Gemini Pro 無料で使える日常利用向けのAIモデル 無料版
Gemini Ultra Google社比で最高性能のAIモデル 有料版

ただし、Google社は日々AIモデルの改良を図っており、Geminiに搭載されるAIモデルが将来的に変わる可能性があります。

2.Geminiを使用してできること

Geminiは、一般的な文章生成AIサービスと同等の用途で使えます。Geminiを使用してできることは、主に次の4つです。

2-1 質問への回答

解決したい疑問がある場合、Geminiに質問することで回答してくれます。GeminiのAIモデルは豊富な知識をもとに学習しているため、幅広い分野の質問に回答が可能です。

ただしGeminiに限らず、一般的な生成AIサービスは誤った回答をするケースがあります。誤答の可能性も念頭に置いて利用しましょう。

2-2 文章の作成・変換・添削

Geminiにテーマを与えることで、文章を作成できます。たとえば、「取引先への挨拶メール本文」「商品の紹介文」など、さまざまなテーマに対応可能です。

また、既存の文章に「ですます調への変換」「英文の文法チェック」という指示をプロンプトに入力すれば、変換や添削も行えます。

2-3 アイデア出し

Geminiにテーマを与えることで、アイデアを提案してくれます。たとえば、「ゲームの新キャラクターの設定案」「新商品のキャッチコピー案」といったテーマにも対応可能です。

企画やコンテンツ制作のたたき台として役立つでしょう。ただし、学習データにもとづき提案するため、既存の著作物に酷似した回答をするケースがあります。回答を安易に信用せず、著作権侵害のリスクに注意して利用してください。

2-4 プログラムの作成

Geminiは、プログラムの作成にも活用可能です。

たとえば、「Javaで1から10まで表示するプログラム」とテーマを与えることで、プログラムとその解説が出力されます。

また、Web上のさまざまなプログラムを学習しているため、幅広いプログラミング言語に対応可能です。ただし、プログラムには誤りが含まれる場合もあるため、必ず見直しを行いましょう。

3.Geminiの特徴・ChatGPTとの違い

Geminiに興味はあるものの、他サービスとの違いがイメージできない人も多いでしょう。

ここでは、ポピュラーな文章生成AIサービスであるChatGPTとの違いも交えて、Geminiの主な特徴4つを紹介します。

3-1 マルチモーダルAI

Geminiでは「マルチモーダルAI」と呼ばれる、文章や音声、画像など、複数のデータ形式を処理できるAIを活用しています。

具体的には、Geminiは画像のアップロードや、マイクからの音声入力に対応可能です。文章以外のプロンプトにも対応できるため、より活用の幅が広がるでしょう。

3-2 最新情報にもとづき回答できる

Geminiは、検索エンジン「Google」が持つ最新のWebデータを参照しているため、常に最新の内容が反映されます。 そのため、今年起きた出来事に関する質問にも対応可能です。

対してChatGPTは、ある時点までのWebデータにもとづく回答しかできません。これは、知識カットオフ(学習データの最終日付)以降の情報を回答に加味しないためです。

3-3 パラメータ数が多い

「Gemini Ultra」のパラメータ数は約1.56兆個と非常に多く、ChatGPT搭載のAIモデル「GPT-4」をしのぐといわれています。

パラメータ数はAIモデルの規模を示す指標であり、多いほど処理能力が上がりやすいのです。Geminiが注目を集めているのは、高いパフォーマンスが期待できるパラメータ数の多さも理由の一つとして考えられます。

3-4 Google製品との連携機能が充実している

Google社が提供するGeminiは、当然ながらChatGPTよりもGoogle製品との連携機能が充実しています。

たとえば、Geminiが出力した表をGoogleスプレッドシートへエクスポートすることも可能です。

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Google製品を活用している企業であれば、Geminiの連携機能により、業務の効率化を実現できるでしょう。

4.Geminiの使い方

ここでは、無料版Geminiを実際に利用する流れを、キャプチャを交えて紹介します。実際に使う場合は、事前にGoogleアカウントを用意しておきましょう。

4-1 サービスページへのアクセス

まずは、サービスページにアクセスします。Googleアカウントでログインしていない場合、次のような画面が表示されます。

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4-2 Googleアカウントでのログイン

サービスページで「ログイン」をクリックすると、アカウント情報の入力を求められます。自分のGoogleアカウントでログインしましょう。ログインに成功すると、Geminiの画面が表示されます。

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4-3 プロンプトの入力・送信

Geminiの画面下部にある入力欄がプロンプト(指示文章)を入力する場所です。Geminiに指示したい内容を入力し、Enterキーまたは送信ボタン(赤枠部)を押すことでプロンプトを送信できます。なお、送信ボタンの左にあるボタンを押せば、画像のアップロードやマイクでの音声入力も可能です。

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4-4 Geminiからの回答

Geminiにプロンプトを送信すると、指示文章に沿った回答が出力されます。回答内容を踏まえて再度プロンプトを送信することも可能です。

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このようにGeminiは、Googleアカウントさえあれば手軽に利用できます。

まとめ

Geminiとは、Google社が2023年12月にリリースした生成AIサービスのことです。
「複数のデータ形式を処理できる」「最新情報にもとづき回答できる」など多くの特徴を持ち、注目を集めています。

  • ChatGPTと比較すると以下のような違いがあります。
  • マルチモーダルAIを活用している
  • 最新情報にもとづき回答できる
  • パラメータ数が多い
  • Google製品との連携機能が充実している

AIサービスをご利用されている、今後ご利用される方はぜひ参考にしてみてください。

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執筆: Qbook編集部

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バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。