PCやスマートフォンなどのデジタル機器は、OS(Operating System:機器の基本動作を管理するソフトウェア)によって動作しています。OSのシェア率を確認すると、どの製品やプラットフォームが多く利用されているのかを把握することができます。
今回は、2026年1月時点の日本国内と世界全体におけるOSのシェア率について、Statcounter Global Statsの測定結果を基にランキング形式で紹介します。
OSのシェア率のトレンドや業界動向を把握したい人は、今回紹介する内容をお役立てください。
出典:Statcounter Global Stats - Browser, OS, Search Engine including Mobile Usage Share
- もくじ
1.PCのOSシェア率ランキング【2026年最新】
まずは、PCのOSシェア率について、世界全体と日本国内の結果をプラットフォームごとにみていきましょう。
1-1 世界全体
以下のランキング表は、世界全体における「PC」でのOSシェア率です。
Windowsが1位を維持していますが、1年前と比べて数値を落としています。対照的に、Unknown(不明)のシェアが大幅に増加する結果となりました。これは近年、ブラウザやOSのプライバシー保護強化により、アクセス解析ツールがユーザーのOS情報を正確に取得できないケースが増えていることが影響していると考えられます。
| ランキング | OS名称 | 2026年1月のシェア率 | 2025年1月のシェア率 | 1年間でのシェア変動 |
|---|---|---|---|---|
| 第1位 | Windows | 67.60% | 71.90% | -4.30% |
| 第2位 | Unknown | 15.35% | 7.43% | 7.92% |
| 第3位 | OS X | 7.05% | 15.02% | -7.97% |
| 第4位 | macOS | 4.77% | 0.00% | 4.77% |
| 第5位 | Linux | 4.01% | 3.72% | 0.29% |
| 第6位 | Chrome OS | 1.22% | 1.92% | -0.70% |
また、Apple製のOSについて特殊な動きが見られます。OS Xのシェアが減少し、新たにmacOSが登場しました。これは利用者の実態が変化したわけではなく、データ集計サイト側の仕様変更が主な理由です。
これまでOS Xとして集計されていたデータの一部が、macOSへ振り分け直されました。両者を合わせた実際のシェア率は、10~15%程度の幅で推移しています。
グラフで表すと、以下のような結果となります。
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1-2 日本国内
以下のランキング表は、日本国内における「PC」でのOSシェア率です。
日本においても、Windowsのシェア率が1位の状況が続いています。1年前と比較すると、こちらも数値を少し落としました。世界全体と同様に、日本国内でもUnknownのシェアが高水準で推移しています。
| ランキング | OS名称 | 2026年1月のシェア率 | 2025年1月のシェア率 | 1年間でのシェア変動 |
|---|---|---|---|---|
| 第1位 | Windows | 63.42% | 66.87% | -3.45% |
| 第2位 | Unknown | 20.16% | 19.34% | 0.82% |
| 第3位 | OS X | 8.61% | 11.26% | -2.65% |
| 第4位 | macOS | 4.67% | 0.00% | 4.67% |
| 第5位 | Linux | 2.51% | 1.89% | 0.62% |
| 第6位 | Chrome OS | 0.63% | 0.65% | -0.02% |
また、Apple製のOSについても、前述した集計仕様の変更によって表示が分かれています。OS XとmacOSを合わせた実際のシェア率は約13%であり、利用者の実態として大きな変動は起きていません。
グラフで表すと、以下のような結果となります。
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2. 【考察】PC向けOSのシェア推移から分かるトレンド
数年スパンでPC向けOSのシェア推移を見ると、国内外のトレンドが見えてきます。ここでは、2022年から2026年までのシェア推移を交え、PC向けOSのトレンドについてみていきましょう。
2-1 世界全体:「Windows」一強は継続も、Unknownが増加
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出典:Desktop Operating System Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
世界のPC向けOS市場では、Windowsの優位が長期的に続いています。2022年からの推移を見ると、おおむね70%台で推移し盤石な一強体制です。しかし、2024年ごろから若干の減少傾向が見られ、代わりにUnknown(不明)が徐々に増えています。
この背景として考えられるのが、近年進んでいるUser-Agent情報の削減です。User-Agentとは、ブラウザがWebサーバーに送信する情報の1つで、利用しているOSやブラウザなどの情報を含みます。
近年はプライバシー保護の観点から、この情報を簡略化する動きが広がっています。その結果、アクセス解析ツールではOSを特定できず、「Unknown」として処理されるケースが増えていると考えられます。Unknownに分類されたデータの実態には、Windowsユーザーなどが多く含まれているでしょう。
2-2 日本国内:Unknown20%超、企業セキュリティの影響がより顕著
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出典:Desktop Operating System Market Share Japan | Statcounter Global Stats
日本国内の傾向も、おおむね世界全体と同様の動きを見せています。ただし、Windowsのシェア減少が世界よりもやや早く進んでいる状態です。また、Unknownのシェアが20%を超えており、世界全体と比較して高い水準で推移していることが分かります。
グラフの見た目上はWindowsのシェアが減っていますが、日本においても依然としてWindows搭載PCが標準端末として利用されています。他OSへの大規模な移行が起きたわけではなく、この数値の動きもUnknownの増加が主な要因でしょう。
日本でUnknownが特に多い背景には、国内企業におけるビジネス向けのセキュリティポリシーが関係していると考えられます。情報漏えい対策などを通して、社内端末のアクセス元情報を秘匿化する企業は少なくありません。プライバシー保護やセキュリティ強化の動きが、OSシェアの集計データにも色濃く反映される結果となりました。
3.モバイルのOSシェア率ランキング【2026年最新】
次に、モバイルのOSシェア率についてみていきましょう。
3-1 世界全体
以下のランキング表は、世界全体における「モバイル」でのOSシェア率です。
世界全体では、Google社が提供するAndroidが1位、Apple社が提供するiOSが2位となっています。1年前と比較しても、上位2つのシェア率に大きな変動はありません。AndroidとiOSで市場のほぼすべてを占めています。
| ランキング | OS名称 | 2026年1月のシェア率 | 2025年1月のシェア率 | 1年間でのシェア変動 |
|---|---|---|---|---|
| 第1位 | Android | 70.37% | 72.21% | -1.84% |
| 第2位 | iOS | 29.24% | 27.32% | 1.92% |
| 第3位 | Samsung | 0.25% | 0.31% | -0.06% |
| 第4位 | Unknown | 0.10% | 0.10% | ±0.00% |
| 第5位 | KaiOS | 0.02% | 0.03% | -0.01% |
| 第6位 | Linux | 0.01% | 0.01% | ±0.00% |
| 第7位 | Other | 0.01% | 0.02% | -0.01% |
グラフで表すと、以下のような結果となります。
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3-2 日本国内
以下のランキング表は、日本国内における「モバイル」でのOSシェア率です。
日本では、iOSのシェア率が1位の状況が続いています。1年前と比較すると、iOSが微増し、Androidが微減する結果となりました。世界全体の傾向とは異なり、日本独自の市場が形成されていることが分かります。
| ランキング | OS名称 | 2026年1月のシェア率 | 2025年1月のシェア率 | 1年間でのシェア変動 |
|---|---|---|---|---|
| 第1位 | iOS | 60.36% | 59.76% | 0.60% |
| 第2位 | Android | 39.46% | 39.99% | -0.53% |
| 第3位 | Playstation | 0.11% | 0.12% | -0.01% |
| 第4位 | Samsung | 0.06% | 0.08% | -0.02% |
| 第5位 | Unknown | 0.01% | 0.01% | ±0.00% |
| 第6位 | Other | 0.01% | 0.03% | -0.02% |
グラフで表すと、以下のような結果となります。
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4. 【考察】モバイル向けOSのシェア推移から分かるトレンド
モバイル向けOSのシェア推移を確認すると、PC向けOSとは異なるトレンドが見えてきます。ここでは、2022年から2026年までのシェア推移を交え、モバイル向けOSのトレンドについてみていきましょう。
4-1 世界全体:「Android」優位の2強構造が定着
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出典:Mobile Operating System Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
世界のモバイルOS市場では、長年にわたりAndroidが高いシェアを維持しています。2022年からの推移グラフを見ても、Androidが約70%、iOSが約29%という比率が続いています。この2強状態が固定化されており、大きな変動は数年間起きていません。
この背景には、各OSのビジネスモデルや端末価格の違いがあると考えられます。海外市場では、Appleブランドが日本ほど浸透していない国も少なくありません。一方でAndroidは無償公開されているプログラムを基盤としており、多様なメーカーが端末を開発しています。
そのため、比較的手ごろな価格帯のスマートフォンが多く流通しているのが特徴です。端末導入時のコストを重視するユーザーに選ばれやすく、世界市場ではAndroid優位の状況が続いています。
4-2 日本国内:差は詰まるも「iOS」がトップシェアを維持
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出典:Mobile Operating System Market Share Japan | Statcounter Global Stats
日本国内のモバイルOS市場は、世界全体と大きく異なる推移を見せています。日本ではAppleブランドに対する信頼と人気が根強く、依然としてiOSがトップシェアを維持する状況です。2026年時点でも約60%と、日本市場におけるiPhoneの強さが分かります。
しかし、2022年頃からの推移データを確認すると、シェア差は徐々に詰まりつつあります。依然としてiOSが1位であるものの、Androidが少しずつシェアを伸ばして肉薄する展開です。長らく続いたiOSの優位性に、少しずつ変化の兆しが表れているといえます。
このシェア変動の背景には、日本経済の状況や端末価格の高騰が関係しているでしょう。長引く円安や物価高に加えて、近年のiPhone本体は高価格化が進んでいます。そのためコストパフォーマンスを重視し、Google PixelなどのAndroid端末へ移行するユーザーが増えていると考えられます。
5. まとめ
今回は、2026年1月時点のOSシェア率を世界と日本に分けて紹介しました。
PC向けOSでは、世界全体と日本国内のいずれもWindowsがトップシェアを獲得しています。シェアはやや低下していますが、業務環境や既存ソフトウェアとの互換性などの理由から、依然として主要なOSとなっています。
モバイル向けOSでは、世界ではAndroidが大きなシェアを維持しています。日本ではiOSがトップシェアですが、Androidとの差は以前より縮まっています。
スマートフォンの価格や市場環境の変化によって、OSのシェア構造も少しずつ変化しています。今後の推移にも注目していきましょう。


