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資格対策特集 2024.03.25
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「隙間時間の繰り返し受講が資格取得に繋がった」JSTQB AL テストマネージャ/テストアナリストの受験合格体験記インタビュー

執筆: Qbook編集部

ライター

「隙間時間の繰り返し受講が資格取得に繋がった」JSTQB AL テストマネージャ/テストアナリストの受験合格体験記インタビュー

IT系のエンジニアの方が取得する資格といえば、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」が有名どころとして挙げられます。「JSTQB®認定テスト技術者資格」(以下、「JSTQB試験」)は、ソフトウェアテストにおける代表的な資格の一つであり、世界的に通用するテスト技術を身につけることができる資格です。基本レベルである「Foundation Level」においては、日本ではこれまでおよそ35,000名もの方が受験してきた実績があります。

「Advanced Level」は、JSTQB試験の中でもFoundation Levelの次のステップとして位置している資格試験です。それぞれ「テストマネージャ(TM)」と「テストアナリスト(TA)」という二種類の試験があります。バルテスでは、テストマネージャ試験およびテストアナリスト試験にそれぞれ対応した試験対策コンテンツをeラーニング形式で提供しています。

【JSTQB® 公認】Advanced Level テストマネージャ(AL TM) 試験対策講座

JSTQB® テスト技術者資格の上位レベル『Advanced Level』テストマネージャ試験に向けた、試験対策のためのeラーニングです。JSTQB®が公認しています。テスト専門会社であるバルテスがこれまで培ってきた実績とノウハウを、資格対策講座に詰め込みました。

JSTQB® 認定テスト技術者資格 Advanced Level テストアナリスト(AL TA) 試験対策講座

JSTQB® テスト技術者資格の上位レベル『Advanced Level』テストアナリスト試験に向けて、試験対策のためのeラーニングを提供しています。テスト専門会社であるバルテスがこれまで培ってきた実績とノウハウを、資格対策講座に詰め込みました。

今回、こちらのeラーニングを受講した後にJSTQB AL TM/AL TA資格に合格された、株式会社電通総研の船越 典子氏に、資格試験を受験したきっかけや、JSTQB AL試験用のeラーニングがどう役立ったか、資格取得後の変化についてお伺いしました。

今回インタビューを受けてくださった方

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船越(岡嵜)典子 氏

株式会社電通総研 HCM事業部 製品企画開発部 品質管理チームリーダー

1996年、東京理科大学理学部数学科卒業。新卒で㈱電通国際情報サービス(ISID)に入社。
金融機関向けシステム開発のチームリーダーやプロジェクトマネージャーの経験を重ね、現在は自社製品POSITIVEのテストチーム、品質管理チームのリーダーとして、品質向上の活動に取り組む。過去10年間のPOSITVE開発メトリクスを収集分析したデータ白書を作成し、今後の開発における定量データの活用を促進。
2024年1月1日に会社名が㈱電通総研に変わる。業務内容に変わりはないが、新たな気持ちで活動中。

もくじ
  1. 自社製品「POSITIVE(ポジティブ)」の品質管理を担当
  2. 資格取得は共通言語としてコミュニケーションに役立つ
  3. シラバスでは理解できなかったテストケース数の算出が、eラーニングではわかりやすく整理されていた
  4. 資格取得で品質をリードする存在に

自社製品「POSITIVE(ポジティブ)」の品質管理を担当

――はじめに、これまでのご経歴を教えてください。

新卒でISIDに入社して以降、主に金融システムの開発を担当し、チームリーダーやプロジェクトマネージャーの経験を重ねてきました。若い頃からテストが一番好きな分野でした。要件定義や設計工程などの上流工程でも、常に下流工程のテストのことを意識して活動をしていました。
私がプロジェクトマネージャーを担当した案件では、本番稼働後のバグは1件も出したことがありません。30~100人月の中規模エンハンス案件がメインでしたので、全てのテストケースを自分でレビューすることができ、コストを意識しながらも最適なテストケースになるよう努めていました。

現在は自社製品の統合HCMソリューション「POSITIVE」のテスト、品質管理のチームリーダーを担当し、品質保証プロセスの標準化や品質メトリクスの分析などで、製品の品質を向上させる活動を行っています。

「POSITIVE」はグローバルやグループでの戦略的人財マネジメントを支援するシステムです。人事・給与・就業管理、ワークフロー、タレントマネジメントなどの広範な機能を有し、これまでに3,000社超の導入実績があります。

――品質管理やテストは大手企業でもチームの人数が少なかったり、割と小規模だったりすることがありますが、御社の場合はいかがですか。

私が関わった中では、小さい案件だと数名、大きい案件だと協力会社さん含め100人体制でテストチームを組むこともありました。最近はテスト専業会社さんに参画いただくことも増えてきています。

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資格取得は共通言語としてコミュニケーションに役立つ

――今回JSTQB AL試験を受験しようと思ったきっかけを教えてください

まず、2008年にJSTQBのFoundation Level(FL) を受験して資格を取得しています。JSTQBの内容は非常に共感できるものであり、それ以降の開発ではJSTQBの内容をよりどころにして業務を行ってきました。お客様に「JSTQBではこのように推奨されています」というような説明をしたこともありました。

Foundation Levelを取得後、Advanced Levelの存在を知らずにしばらく過ごしていたのですが、2021年にAdvanced Levelの存在を知り取得に向けて勉強を始めました。その時の上司が非常に知識豊富な方で、何を相談しても良い解決策を提案してくれる方でした。その上司は毎年たくさんの資格を取得している方で「私もこうなりたいな」と思ったのがきっかけです。そして、2023年3月にテストマネージャに合格、2023年8月にテストアナリストに合格しました。

――エンジニアの方は現場を重視されて「資格がなくても(現場で出来ているから)いい」という肌感覚の方もいらっしゃると思います。

もちろん資格取得したからといって仕事ができるわけでもありませんし、少し前までは私も資格に対して全く興味がありませんでしたが、周りの知識豊富な人を見ていると、資格の勉強を通じて基礎知識を取得しているような印象を持ちます。

また、資格を持っている人同士だと、お互いに共通言語で意思疎通がしやすい面もあります。経験則ではなく同じ知識の中で会話ができるので、予想もしていないところで認識齟齬が発生したり、認識齟齬があること自体に気づかずに進んでしまったりといったことがなく、非常に効率よく良い仕事ができるなと思う場面もありますね。

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――御社では、資格取得には積極的な支援があるのでしょうか?

弊社では能力向上の取り組みとして資格取得への支援が手厚く、会社に申請し許可が出ればどのような資格でも受験費用を負担してくれる制度があります。なかでもJSTQB Foundation Level (FL) 、ITILファンデーション、PMPの3つは資格取得が推奨されています。

また現在所属している品質保証管理のチームでもスキルアップを目指して資格取得を推進しており、ISTQBが出している英語の問題集をチームで翻訳してみんなに共有するなど、若手も含めて資格を取りやすい環境があります。

シラバスでは理解できなかったテストケース数の算出が、eラーニングではわかりやすく整理されていた

――実際にJSTQB AL試験を受験されてみて、問題形式や難易度などはいかがでしたか?

とにかく出題数が多く、時間内に全ての問題を完了できないことが心配だったのを覚えています。試験時間は、テストアナリストが2時間、テストマネージャが3時間なのですが、一問にかけられる平均時間は3分。短文と長文の問題が混在して出題されるので10秒で答えられる問題もあれば10分ぐらいかかる問題もあり、テストアナリストとテストマネージャのどちらも時間内ギリギリに全問解き終わりました。

私の場合は、コンピューター試験CBTで受験をしたので、最初に全量のボリューム感を把握するのが困難でした。というのも、紙のテストではないため、最後まで改ページしていかなければボリュームを確認できず時間がかかってしまうので、長文問題があとどのぐらい残っているのかを確認できずに進めるしかありませんでした。


――JSTQB AL試験用のeラーニングを受講されてみて実際に役立ちましたか?

JSTQB ALは過去問が出ておらず勉強する材料がほとんどないため、バルテスさんのeラーニングを受けてよかったと思っています。

私の勉強方法は、シラバスとISTQBで公開されている例題問題(英文)、バルテスさんのeラーニングの3つです。

テストアナリストに関しては、テスト技法の出題数が多く難易度も高いのですが、シラバスとISTQBの例題を解くだけでは、テストケース数の算出が理解できませんでした。そこでバルテスさんのテスト技法のセッションを受講したところ、非常にわかりやすく整理されていて、テストケース数の算出についても理解することができました。eラーニングを受講していなければ合格できていなかったと思います。

テストマネージャの方は、覚える分量がテストアナリストよりも非常に多く、かつ範囲も広いため大変だったのですが、バルテスさんのeラーニングは、何度も繰り返し受講ができたので、移動中や家事の隙間時間に何回も聞いて新しい言葉も自然に覚えられたのが良かったです。

――JSTQB AL試験に合格されて、実務に活かせた点はありますか?

製品企画開発部は品質第一を掲げて取り組んでいますので、製品開発を進める中でJSTQB ALの知識は製品の品質向上に非常に役立っています。今後も継続して、品質保証のプロセスの標準化を進めていきますので、JSTQB ALの知識はベースラインになります。

現在、弊社ではJSTQB AL認定者は4名います。社内に認定者が3名いるとISTQBパートナープログラムのPlatinumレベルに認定されるので、弊社も2023年にGoldレベルからPlatinumレベルに昇格することができました。

資格取得で品質をリードする存在に

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――最後に、資格取得を検討している方、受験を控えている方にメッセージをお願いいたします。

昔はテスト工程になってからテストチームが組成されるプロジェクトがほとんどでしたが、最近は要件定義からテストの専門家が入って進めるプロジェクトが多く見られるようになりました。

上流からテストの専門家が入ってテストの視点でシステムを分析することで、品質面で最適な設計ができ、品質の高いソフトウェアの構築が可能になると思います。後工程のトラブルも減らすことができるので、最終的なコスト削減にも繋がります。
今後、ソフトウェア開発では上流からテストの専門家が入ることが主流になってくるだろうと私は考えています。

そのため、テスト工程だけではなく、プロジェクトの最初から最後までJSTQB ALの知識は非常に役にたつものになるでしょう。

合格率自体は低いので、弊社でもまだ4名しか取得できていませんし、テスト専業会社の方でも資格を持っていない方が多いという話も聞きます。
今のうちにJSTQB ALを取得すれば品質をリードして重宝される存在になるはずなので、ぜひ品質に携わる方はJSTQB ALの取得をおすすめしたいです。

――今回は貴重なお話をありがとうございました!

バルテスのeラーニング講座を受講されたい方はこちらからお申込みください。

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JSTQB® テスト技術者資格の上位レベル『Advanced Level』テストマネージャ試験に向けた、試験対策のためのeラーニングです。JSTQB®が公認しています。テスト専門会社であるバルテスがこれまで培ってきた実績とノウハウを、資格対策講座に詰め込みました。

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JSTQB® テスト技術者資格の上位レベル『Advanced Level』テストアナリスト試験に向けて、試験対策のためのeラーニングを提供しています。テスト専門会社であるバルテスがこれまで培ってきた実績とノウハウを、資格対策講座に詰め込みました。

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執筆: Qbook編集部

ライター

バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。