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ITニュース・ITトレンド 2024.01.18
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2023年1月にWindows8.1のサポートが終了!放っておくリスクと終了前にすべきこと

執筆: Qbook編集部

ライター

2023年1月にWindows8.1のサポートが終了!放っておくリスクと終了前にすべきこと

2013年10月にリリースされた「Windows8.1」が、2023年1月10日に延長サポートの終了期限を迎えます。

MicrosoftのOSサポートが終了すると、技術サポートと更新プログラムが提供されなくなるため、他のOSへの移管、もしくはPCの買い替えといった措置が必要となります。

ただ、社内システムとの兼ね合いなどで、古いOSを継続的に使い続けなければならないといったケースは多いのではないでしょうか。

しかし、サポートが終了したソフトウェア製品を使用し続けることはリスクもあります。

この記事ではWindows8.1のサポート終了についてと、サポートの終了したサービスを使い続けるリスク、終了前に実施すべきことについて紹介していきます。

もくじ
  1. Windowsの「サポート」と内容と種類
  2. Windows8.1のサポート終了に伴い、できなくなる3つのこと
  3. Windows8.1のサポート終了前に実施すべきこと
  4. 参考:歴代Windows OS終了時期
  5. まとめ

1.Windowsの「サポート」と内容と種類

そもそもWindowsのサポートとは?

Windowsのバージョンがサポートされている間は、随時Microsoft社から最新のセキュリティのアップデート、仕様を変更する機能、有償・無償サポートなどパソコンを安全に使用するうえで重要な更新を受けることができます。

サポートの種類

Microsoft社が提供するwindowsに関連するサポートの種類にはメインストリームサポート延長サポートの2種類があります。

メインストリームサポート

メインストリームサポートは、製品のサービス開始から5年間、セキュリティの更新プログラムや仕様変更、新機能の追加、セキュリティ以外に関連する更新プログラムなどの多岐にわたるサービスを受けることができるものです。

延長サポート

メインストリームサポートが終了すると、延長サポート期間に入ります。延長サポートの期間もおよそ5年間です。

延長サポートでは、セキュリティの更新プログラムの提供は受けることができますが、新機能の追加やセキュリティ関連以外の更新プログラムなどのサービスは無償で受けることができなくなり、全て有償のサービスへと変わります。

また仕様変更等のサービスの更新も提供されることはなくなります。

2.Windows8.1のサポート終了に伴い、できなくなる3つのこと

① セキュリティリスクの解消

Windows8.1の延長サポートが終了した後は、ウイルス感染などセキュリティリスクに晒されても修正するためのサポートを受けることができなくなります。

これによりマルウェアに感染し個人情報が漏洩するリスクが高まる、フィッシング詐欺などのトラブルに巻き込まれるなどの重大なトラブルに発展する可能性が高まります。

なお、IPAが発表したレポートによると、Windows8.1における脆弱性の深刻度別の割合については以下のとおりです。

2021年7月〜2022年6月までの集計値となります。

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引用元: IPA(情報処理推進機構)より

上の表を見ると、全体の4分の1がより深刻度の高い脆弱性であったことを示しており、サポート終了後の製品を継続使用する際に伴うリスクの重大さがわかります。

また深刻度が高いものの中にはウイルスに感染させることで個人情報などの重要なデータが悪用されたという事例も発生しており、延長サポートが終了する前に一刻も早く最新のOSへとアップデートする必要があります。

② OSの不具合が修正

サポートが終了したOSでは更新プログラムまたは修正プログラムを受け取ることができなくなるため、脆弱性以外の不具合も解消することができなくなります。

OSの不具合が解消できなくなることにより、使用しているパソコンやサーバーの利用が最悪停止してしまい、業務に深刻な影響を与える可能性もあります。

③ ソフトウェアや周辺機器の使用

OSがサポートされている間はプリンターやドライバなどの周辺機器はサポートされているバージョンを考慮して開発されていることが多いため、動作の保証がされていないものは使用することができなくなる場合があります。

また、普段利用している様々なソフトウェアについてもサポート対象外となることが考えられるため、最新バージョンを利用し続けることができなくなることが予測されます。

3.Windows8.1のサポート終了前に実施すべきこと

前章ではサポート終了後のOSを使用することによるリスクを紹介してきました。

それでは、Windows8.1のサポート終了前に実施するべきことはどのようなことなのでしょうか。

① WindowsOSのアップグレード

サポート前にしておくべきことは、現在のPCにサポート期間中である「Windows11」か「Windows10」のライセンスを購入してインストールし、アップグレードを行うことです。

Windows10へ無償でアップデートできる期間は既に終了(2016年7月29日迄)しているため、有償のライセンスを購入することが必要となります。Windows10のライセンスは、Microsoftのストアから購入できます。

Windows8.1からWindows11へのアップデートについては、有償ライセンスの購入以外にシステム要件を満たしている必要があります。もし使用しているパソコンがWindows11の稼働に要求されるシステムの最低要件を満たしていない場合、アップデートすることができません。

Windows11のシステム要件の詳細については、Microsoftの公式サイトに掲載されています。

Microsoft公式サイト:Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する

アップデートの要件を満たしていない場合、本体そのものを買い換えることをおすすめします。

② パソコンの新調

紹介する対策の二つ目は、「パソコンを最新のOSに対応しているものに買い替える」ことです。

WindowsOSは最新版であればあるほど、求められるパソコンのスペックは高くなりがちです。

古いパソコンなどでは、Windows11やWindows10の最小システム要件を満たしておらず、ライセンスを購入してもアップデートできない場合があります。

その場合は、新しいPCに買い換える必要があります。

【注意】サポート終了後の使用はおすすめできない

結論から言うとサポート終了後も使用すること自体は可能です。しかし、おすすめは出来ません。

なぜなら、先述した通り重大なリスクを負う可能性があるからです。

このことを考慮すると一刻も早くOSのアップデートやパソコンを新調するなどの対策を実行するべきです。

安全性や使いやすさを考慮して対応していきましょう。

参考:歴代Windows OS終了時期

今までのWindowsOSの終了時期に関しては以下の通りです。

提供開始日 メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日
Windows XP 2001年11月16日 2009年4月14日 2014年4月8日
Windows Vista 2007年1月25日 2012年4月10日 2017年4月11日
Windows 7 2009年10月22日 2015年1月13日 2020年1月14日
Windows 8 2012年10月30日 対象外 対象外
Windows 8.1 2013年11月13日 2018年1月9日 2023年1月10日
Windows 10 Home and Pro 2015年7月29日

2020年10月13日

2025年10月14日

Windows 11 Home and Pro (Version 22H2) 2021年10月4日 2024年10月8日 -

引用元:【Windows7 サポート終了済み】使い続けるとパソコンはどうなる?家にたとえてわかりやすく解説!

引用元:ご存じですか? OS にはサポート期限があります! - Microsoft atLife

OSの多くは、サポート期間が10年程度です。

セキュリティーの強さや使い勝手を重要視するなら、OSのサポート期間にも注意しておきましょう。

まとめ

Windows8.1のサポート終了に関して使い続けるリスクと対処法の2点について解説してきました。

サポートが終了したOSを使い続けることは大きなトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、まだ使用しているという方がいましたら、早急にWIndows10かWindows11へのアップグレードをすることをおすすめします。

現在は無償でアップデートできるWindows11についても、いつ無償ではなくなるか分からないため、アップデートできるならできるだけ早い段階でアップデートしておきましょう。

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執筆: Qbook編集部

ライター

バルテス株式会社 Qbook編集部。 ソフトウェアテストや品質向上に関する記事を執筆しています。