本記事では、JSTQB認定テスト技術者資格「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」について、受験に関する基本情報、メリットと学習方法等を紹介します。
「JSTQB認定テスト技術者資格」に興味をお持ちの方や、自動車関連のソフトウェアテスト業務に携わる方、受験を検討されている方々は、ぜひ参考にしてみてください。
JSTQB® Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者 試験対策講座
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- もくじ
1.Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者 試験とは?
「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」の概要と受験条件についてご紹介します。
1-1 JSTQBの「自動車ソフトウェアテスト担当者」を認定する試験
「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」試験とは、日本ソフトウェアテスト資格認定委員会(JSTQB)が認定するテスト技術者資格の一つです。
その名のとおり自動車関連のソフトウェアのテストに関係するすべての人を対象にしています。
自動車関連のソフトウェアは、IoT、コネクテッドカー、自動運転技術など、技術革新もあり年々高度化しており、モデルの数と複雑度が増加し、目標が多様化して複雑さが増大しています。
また、イノベーションに対する大きなプレッシャーやコストダウン圧力によって特別な課題が発生していると認識されたことで資格試験の対象となりました。
FLスペシャリスト自動車ソフトウェア担当者の認定試験は、これまで期間限定で行っていましたが、2024年6月28日(金)以降、予約可能日であれば、いつでも試験を受けることが可能となりました。なお2024年6月21日(金)から申し込みが開始しています。
1-2 Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者 試験の受験条件
「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」試験を受験するには、条件があります。
具体的には以下のいずれかの条件を満たしている人が受験することができます。
- 「JSTQB認定テスト技術者資格」 Foundation Level 資格試験に合格していること
- 日本以外のISTQB加盟国の Foundation Level 資格試験に合格していること
受験の申し込みにあたり認定証の確認が行われるため、上記のいずれかの条件を満たしていることが求められます。この資格を保有していない人は先にFoundation Level からチャレンジすることになります。
なお、受験要件についてシラバスには以下のように記載されています。
「自動車ソフトウェアテスト技術者資格制度」の受験希望者は、ISTQB®テスト技術者資格制度Foundation Level(CTFL®)の認定を有しており、自動車開発プロジェクトのテストに関心を持っている必要がある。
受験希望者は以下のことについても満たしていることが求められる。・ソフトウェア開発またはソフトウェアテストの最低限の背景知識を有する(例えば、システムテストやユーザー受け入れテストなどのテスト担当者、もしくはソフトウェア開発担当などとして6ヶ月程度の経験がある)。
または、
・ISTQB®標準(ISTQB®メンバー委員会)により認定されたコースを受講している。
そして/または
・自動車業界でのE/E開発プロジェクトでテストに関して初歩的な経験がある。
(「ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level Specialist シラバス 自動車ソフトウェアテスト担当者 日本語版 Version 2018.J02」より引用)
「JSTQB認定テスト技術者資格」Foundation Level については以下の記事で詳しく解説しています。
2.Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者 を受験する2つのメリット
2-1 国際的な資格取得者として認定される
「JSTQB認定テスト技術者資格」は海外でも通用する資格です。
「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」資格を取得することで、国内だけでなく、国際的にも資格取得者として認められます。
昇格や転職へ優位に働くこともあるので、検討されている方は資格の受験をおすすめ
2-2 自動車関連ソフトウェアのテスト担当者としての知識が身に付く
試験を受けるにあたって勉強する中で、自動車関連のソフトウェアテスト担当者として必要な知識を身に付けることができます。
業務に役立つ学習ができるので、ご自身のスキルアップのためにもおすすめです。
3.過去の試験合格率は40~60%前後
「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」は2021年3月22日に第1回試験が実施されました。
東京、名古屋の試験会場の定員は50名で、合格者は東京会場が37名、名古屋会場が26名でした。単純に合格率を計算すると、東京が74%、名古屋が52%、全体で63%になります。
ただし、2回目の結果は、合格率が40%だったため、回によって合格率は前後します。
2024年6月以降、自動車ソフトウェアテスト担当者の試験も通年で受験ができるようになったので、今後は試験数も増え合格率も変動していくことが考えられます。
4.Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者の学習方法
4-1 シラバスを活用する
試験の勉強をする際はまずシラバスを確認しましょう。
試験問題はこのシラバスの内容を基に作成されるため、シラバスをダウンロードをして内容を読み込むことからスタートするのが良いでしょう。
認定試験に必要な内容はシラバスにまとめられています(下に再掲)。
ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level Specialist シラバス 自動車ソフトウェアテスト担当者 日本語版
4-2 公式Webサイトの練習問題を解く
ISTQB、JSTQBの公式ウェブサイトでは受験に対する様々な情報や練習問題が入手できます。
サイトで最新情報を入手することで、試験内容を事前にイメージしておくことができます。
4-3 自動車ソフトウェアテストに関する最新情報を確認する
シラバスを確認する以外にも、自動車ソフトウェアテストに関する最新情報を確認しておきましょう。
関連する問題、課題について調べ、知識を深めておくことをおすすめします。
4-4 学習コンテンツを利用する
資格勉強には、学習コンテンツを利用するのもおすすめです。
当サイトでも、試験対策となるコンテンツを提供しています。
eラーニング講座
Eラーニング講座では、独学では理解しづらい内容を動画で分かりやすく解説します。
また、試験問題の傾向解説や例題集・理解度チェックもあるので、試験対策におすすめです。
オンラインなので、試験直前まで何度でも見返せます。
JSTQB® Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者 試験対策講座
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第一歩となる、Foundation Levelの取得から開始する方は、「テス友」がおすすめです。
無料アプリで気軽に利用ができるので、すきま時間に勉強することが可能です。
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まとめ
今回は「JSTQB認定テスト技術者資格」のひとつ「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」試験を紹介しました。
自動運転技術等が進化するなど、今後さらに高度化、複雑化が進む自動車関連ソフトウェアの品質を保証するために欠かせないのがソフトウェアテストです。
本資格の取得を目指すことで多くの学びが得られ、スキルアップにつながることは間違いありません。合格すれば、「Foundation Level スペシャリスト 自動車ソフトウェアテスト担当者」資格が国際的に認定されるメリットもあります。
2024年6月28日(金)以降、通年での受験が可能となりましたので、自動車関連ソフトウェアのテスト技術者としてキャリアアップを目指す方はぜひ挑戦を検討してみてください。